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グローバル競争時代のものづくり ~日本企業復権への10カ条

東京大学ものづくりインストラクター養成スクール指導講師 日韓IT経営協会会長

吉川良三 氏

 自動車産業と並び日本の高度成長をけん引してきた日本の電機メーカーが、グローバル市場で急速に競争力を失っている。かつて「高品質」「高性能」で鳴らしたメイド・イン・ジャパンだが、日本を代表する家電ブランドさえ存続が危ぶまれるほどの苦境に陥ってしまったのはなぜか。

 このコラムでは、1994年から約10年間、韓国サムスン電子の常務として同社の開発革新の推進に携わった筆者が、日本のものづくりの「どこに問題があり、どうすればいいのか」について、10のテーマに分けて鋭く指摘。サムスン復活を内部から支えてきた経験を踏まえ、日本企業のものづくりをめぐる思い込みや固定観念を覆しつつ、生き残りへの道筋を探る。製造業だけでなく、グローバル競争の土俵にある農業やサービス業など、すべての産業に向けられた警鐘と提言。

世界で何が起こっているのか?~ものづくりの勢力図を塗り替えたグローバル化とデジタル化

初回(「"ゆでガエル"と化した日本企業」)で述べたように、2000年代以降、ものづくりをめぐる競争環境に大きな変化をもたらした要因として、「国際化からグローバル化へ」と「アナログものづくりからデジタルものづくりへ」という、2つの潮流を押さえておく必要がある。

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