【基調講演】田中 繁広 氏 福島における産業・なりわいの復興と創生─前進する「福島イノベーション・コースト構想」─

2017年6月26日

経済産業省
大臣官房 総括審議官
田中 繁広 氏

 福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律が5月に成立した。産業やなりわいにかかわる項目が今回の大きな改正事項であり、現在の福島復興の課題の中心だ。

 産業・なりわいの再生における取り組みの方向性としてわれわれは、新たな産業の芽創出、企業の誘致・立地促進、帰還・事業再開支援の3つの柱を立てた。このうち、将来の産業の芽として国の提唱により推進されつつあるのが「福島イノベーション・コースト構想」だ。浜通り地域に新たな産業の創出を目指すもので、廃炉・ロボットなどの研究・実証拠点の整備等を実施。ロボットテストフィールドや、大規模水素製造実証の候補地点としても大きな話題を集めている。

 これらをきっかけにさまざまな企業を誘致し、地元の産業基盤を強固にしていくことが目標だ。構想は多岐にわたるため、閣僚級の協議体を創設して、国と県が一体となる推進体制を抜本的に強化。さらに官民合同チームによる地元事業者への個別支援も実施している。

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