佐滝 剛弘 氏 「上武絹の道」で観光振興

2017年6月26日

NPO産業観光学習館 専務理事
佐滝 剛弘 氏

 3年前、群馬県南部の4市町にまたがる「富岡製糸場と絹産業遺産群」がユネスコの世界遺産に登録されて、この地域への関心が一気に高まった。この遺産群は同じ文化圏に属する埼玉県北部と強いつながりがあり、本庄、深谷、熊谷の3市には養蚕の教育機関の遺構や大型の製糸工場の施設を利用した記念館など、今も養蚕製糸関連遺産が集中している。

 一方、この地域には新幹線や高速道路網の発達により現代の最先端産業の集積が進み、日本最大規模の冷菓生産工場や自動車関連産業が立地している。

 15年には経産省の協創プログラムに選ばれ、昨年には県域を超えた7自治体で連携し、「上武絹の道」と銘打ち観光振興事業に着手した。知的好奇心旺盛な個人客からインバウンドまで多様な層を誘客し近代化の息吹を感じながらその歴史から現在・未来を考えてもらうことが目的だ。今夏には世界遺産と冷菓工場を1日で見学するツアーを計画している。官民広域連携で地域に光を当てる先進事例を目指したい。

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