【企業講演】矢島 和男 氏 電気自動車の進化とその新たな価値

2017年2月20日

日産自動車
EV・HEV技術開発本部
アライアンス グローバル ダイレクター
矢島 和男 氏

 地球温暖化やエネルギー枯渇、渋滞、交通事故といった課題を克服するため、我々はクルマの電動化と知能化の技術開発を進めている。持続可能なモビリティー社会の実現には、ゼロエミッションの電気自動車(EV)が不可欠と考える。

 EVは環境にやさしいだけではなく、ランニングコストが安い、走行音も静か、モーター特有のパワフルな加速力なども魅力だ。その良さを多くの方に届けるため、エンジンで発電してモーターだけで走る「e─POWER」のラインアップも増やした。

 EVには大容量の「走る蓄電池」としての役割も期待されている。日産LEAFのバッテリーには一般家庭で使用する2日分強の電気をためられ、蓄電池として圧倒的なコスト競争力を有する。安い夜間電力で充電し、電気代の高い昼間は家に給電する。さらには太陽光発電と連携し、昼間の余剰電力をEVにためておき夜間に使えば、エネルギーの地産地消も可能だ。

 EVは航続距離も増加し、本格的な普及期に入った。EVを有効活用して循環型社会への移行を推進するには、官民が連携してサステナブルなビジネスを構築することが肝要だろう。

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