【基調講演】岩間 敏之 氏 都市づくり、街づくりに関するJICAの取り組みについて~SDGsの観点から~

2017年2月20日

国際協力機構
社会基盤・平和構築部
技術審議役
岩間 敏之 氏

 国連の推計では2050年の世界人口は95億人。そのうち50億人超、つまり過半数が都市に住むと予測されている。途上国で都市が急激に膨れ上がると、エネルギーや道路などのインフラが追いつかず、生活環境が悪化して社会不安や貧困を引き起こす。

 一方、わが国は戦後の高度成長期に多くの都市問題を解決してきた。制度・組織・体制の整備やインフラの整備、環境問題の克服、社会的公平性の確保、災害対策といった経験は、すべてSDGsへの対応として海外にも適用できる。

 JICAは途上国支援の一環として、約70の都市で開発に携わってきた。フィリピンのメトロセブを含むセブ州では、横浜市の協力を得て、持続可能な環境都市構築を支援している。他にもウランバートルでは大気汚染とゴミ対策、ヤンゴンの住宅施策、デリーの地下鉄、ビエンチャンの公営バス、プノンペンの浸水対策などに取り組んでいる。

 政府はインフラシステムの輸出を成長戦略の一環として掲げている。我々としても自治体や企業との連携によって、日本の技術とノウハウが途上国の都市整備に生かされるよう引き続き推進していく所存である。

横浜発世界へ。持続可能な開発を考える

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