【基調講演】相星 孝一 氏 持続可能な開発目標(SDGs)~我が国の取り組み~

2017年2月20日

外務省
地球規模課題審議官 大使
相星 孝一 氏

 SDGsのいわば前身であるミレニアム開発目標では、主に途上国での乳幼児の死亡率の低下や感染症対策、貧困の撲滅などが目標に掲げられ、一定の成果を挙げてきた。一方、SDGsでは先進国も対象とした包括的かつ全地球的な取り組みとして、広範な課題解決を目標としている。例えば、気候変動や生物多様性を巡る問題、また国家間や国内にも横たわる格差の問題なども取り上げられている。さらに、政府だけが課題に取り組むのではなく、企業や市民の役割が拡大している点も大きな違いだ。

 日本は貧困やジェンダー、エネルギー、気候変動などの目標においてまだ達成度が低いとの見方がある。昨年5月には総理を本部長とするSDGs推進本部を立ち上げ、12月に実施指針を決定した。現在、140に及ぶ施策が実施状況をチェックする指標とともに打ち出され、スタート地点に立ったと感じている。問題点は認知度が低いこと。SDGsに関する好事例を取り上げ、表彰するなどアピールしていきたい。2019年には国連でサミットが開かれ各国の進捗状況がレビューされる。一歩ずつ着実に進めていきたい。

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