【企業講演】野口 功一 氏 エネルギー業界におけるデジタル化のポテンシャルとインパクト

2016年11月15日

PwCコンサルティング
電力・ガスシステム
改革支援室 副室長
野口 功一 氏

 エネルギー業界のデジタル化を支えるレイヤー(層)として、最初に顧客との接点がある。これまでの人対人から、人対ITやインターネットなど、デジタルが後押しすることで手段が格段に増える。より多くの見込み客へのアクセスが必要な規制緩和後の競争環境の中で、テクノロジーに後押しされるインパクトを実感できるはずだ。

 今後、自社のサービスをどのように作り上げるか、どんなアライアンスを組むかなどが非常に重要になる。海外では小売業や家電販売店、金融などが組んでシームレス化が進んでいる。他業界の企業とネットワークを組むことが大きな強みになるのだ。サービスの多様化を促しつつ、顧客資産を最大限に活用する戦略も必要になるだろう。最新のアイデアを生み出すスタートアップ企業と連携するのも1つの手段だ。また、技術やノウハウを獲得するため、これまでにはなかったM&A(合併・買収)が活発化する可能性も高い。

 そのためには、戦略と同様に人材のマインドが非常に重要だ。既存の延長線上で考えている人材文化では、デジタル化が生かされないからだ。これらを踏まえて、デジタル化の準備をしていくべきと考えている。

 ネット社会が進む中で電力やガスの自由化に挑戦するのは、先進国では日本が初めてだ。デジタル化のハードルが高いと思うが、海外に発信できるような先進的モデルを作ることができると期待している。

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