【企業講演】佐藤 美智夫 氏 ガス自由化に向けた東京電力エナジーパートナーの取り組み

2016年11月15日

東京電力エナジーパートナー
常務取締役
佐藤 美智夫 氏

 16年4月、東京電力は他の電力会社に先駆け、小売り、一般送配電、燃料火力発電の3つの事業部門を分社化。当社は小売事業を担っている。当社の基幹事業である電気小売りは省エネの進展や他エネルギーとの競合で厳しい環境に置かれ、電気以外の収益源の獲得が必要であり、その1つがガスだ。

 当社ガス事業は過去15年以上の実績とノウハウがある。当社導管により大規模工場などにガスを供給する直送や、他社の導管を共用し都市ガスを販売する託送、液体ガスのローリーでの提供など顧客のニーズに応じガスを販売しており、販売量は17億立方㍍、全国4位のガス事業者だ。現在は直送事業が9割を占めるが、来年4月の小売り全面自由化を機に託送事業を大幅に拡大、10年後には29億立方㍍のガス販売を目標としたい。

 託送事業は他社との差別化が難しいが、単なる価格競争にならないよう、設備を含めたサービスや、ガスと電気のセットメニューなどでの差別化を予定している。また、今後様々な事業者にアライアンスを募り、今まで成しえなかった営業力の強化、販売網の拡充に加え、ビジネスパートナーとして新たなサービスを一緒に作っていくことで競合他社のガス事業との差別化を図っていきたい。自由化により全国で340億立方㍍の市場が予想される。当社は今後、全国での電気・ガス販売を目指すとともに、総合エネルギー企業としてさらなる発展を目指す。

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