【自治体講演】三浦 淳 氏 水素社会の実現に向けた川崎水素戦略~世界をリードする川崎のポテンシャル~

2016年8月8日

川崎市 副市長
三浦 淳 氏

 川崎市は日本を代表する企業や外資系、ベンチャーといった多くの企業が立地し、人口も増加し続ける元気なまちである。超高齢化や環境・エネルギー政策は世界共通の課題だが、川崎市も課題解決へ向けた取り組みを始めている。

 川崎が進めるグリーンイノベーションの背景には高度経済成長期の公害問題があった。以後、様々な環境問題に取り組んだ結果、低炭素・公害対策・エネルギー等に係る環境技術・産業が集積した。この強みを生かして臨海部を中心に産学公民連携の水素エネルギーの導入・利活用に取り組んでいる。

 川崎市では水素エネルギーによる未来型環境・産業都市の実現を目標に掲げ、水素供給システム構築、多分野の水素利用の拡大、社会認知度向上の3つを川崎水素戦略として推進している。すでに水素の製造・大量貯蔵・輸送・利用を一気通貫で手がける世界初の水素サプライチェーンの構築、使用済みプラスチック由来の低炭素水素を活用した地域循環型水素地産地消モデル、鉄道駅におけるCO2フリー水素活用モデルといったリーディングプロジェクトを産学公民連携で展開している。

 一昨年には世田谷区と、今年6月には新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と水素エネルギーに関する包括協定を結んだ。毎年、国際環境技術展も開催している。今後も「水素と人が暮らすまち川崎」を目指して取り組んでいきたい。

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