【基調講演】柏木 孝夫 氏 エネルギーイノベーションで実現する持続可能な社会

2016年3月31日

東京工業大学
特命教授・名誉教授
柏木 孝夫 氏

 昨年末のCOP21では、①参加国すべてが温暖化ガスの削減目標を立てる②21世紀後半には排出量ネットゼロを目指す③先進国が発展途上国に低炭素型社会への転換支援──という非常に高い目標が立てられた。この目標の達成には、エネルギーの多様性、多重性、多層性を担保しながら、コンパクトなスマートコミュニティーがクラスター状に点在し、ネットワーク化された超スマート社会の実現が必要だ。

 そのためにポイントとなる技術は4つ。まず電力の変換や省エネを可能にするパワーエレクトロニクス。次にIoTなどを利用し、電力の安定化やデマンドレスポンスに資するエネルギーマネジメント。さらに電池や水素技術によるエネルギー貯蔵。そして石油や石炭などから電力や熱だけでなく、水素やプラスチックなどを同時に取り出すコプロダクション。これらの技術は世界に貢献するとともに、経済システムの改革を促進し、日本の成長を支えるだろう。

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