【基調講演】小嶋 祐輔 氏 再エネ最大普及のための電力自由化に対する取り組みについて

2015年11月30日

Looop
事業本部企画開発部 部長
小嶋 祐輔 氏

 当社は東日本大震災のボランティア活動をきっかけに、自然エネルギー全般を扱う会社として現在4期で100億円を超す規模の会社に成長した。野立用発電所キット、太陽光パネルの発電量遠隔監視システムなどの自然エネルギー機器やメンテナンスサービスを中心に提供。太陽光発電に関わる全てのサプライチェーンを一貫して行うことで、価格の低減とサービスの多様化を実現している。

 再生可能エネルギーは、電力自由化を経て安価な電力の供給および新規産業の促進に一定の役割を担うと当社は考える。具体的な長所は①FITでの償却後に太陽光・風力の発電原価は4?6円/kWhとなり燃料不要で安価な電源になる②自家消費など需要地点近傍での供給により託送費用を抑えられる③地域電源のメンテナンスなど発電所保守産業の促進──などだ。

 再エネを普及させる上での課題は、発電コストと需給のミスマッチだ。当社では発電所のキット化により太陽光発電所の原価を低減するとともに、両面ガラスの太陽光パネルを開発し30年稼働を目指すことで電力単価を下げるなどに取り組んでいる。需給のミスマッチについては、安価な蓄電池の活用などを通じて供給量をコントロールすると同時に、デマンドレスポンスやタイムリーな価格調整を通じて需要量をコントロールすることが大事だ。

 電力自由化後は、山間部や農業地など地域のポテンシャルに応じた電力ネットワークが構築できるはずだ。当社はそれらの電源コーディネートにも積極的に取り組んでいきたい。

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