【基調講演】小竹 裕之 氏 自由化を支えるシステム基盤のあるべき姿と考慮ポイント

2015年11月30日

TIS 執行役員 産業事業本部
エネルギーセクタービジネス事業部長
小竹 裕之 氏

 当社は10年以上にわたりエネルギー業界の様々なシステム構築の支援をしてきた。2015年2月にはトータルソリューション「エネLink」を発表し、顧客管理・料金計算をするCISシステム、利益の源泉を担う需給システムなどを展開。現在、16年4月小売り全面自由化に向け、複数のプロジェクトを進めている段階だ。

 小売り電気事業の参入にあたって、企業が最初に検討すべきことは4つある。①参入モデル②差別化のポイント③供給力の確保や同時同量の考慮④自社対応する範囲(アウトソーシングの活用)──だ。これらに加えて、投資コストと参入時期を総合的に考えれば、どこまでシステム化するのがよいのかが見えてくる。

 小売り電気事業者が取れるシステム基盤は、当社を含む各社が幅広くソリューション展開をしており、選択肢は広がりつつある。ただ、それぞれにメリット・デメリットがあるため、自社リソースや事業戦略を考慮した上で基盤を選ぶ必要がある。例えば、CISや需給管理については自社で戦略性をもった専用システムを構築し、スピードと柔軟性が求められるポータルシステムなどの領域については、部分的にクラウドサービスのノウハウを利用する方法もある。

 このように、領域ごとに採用するシステム基盤を変え、ハイブリッドなシステム基盤を構築することが重要だと当社は考える。今後は、デジタルマーケティングやBルート活用などの取り組みを進め、市場活性化をご支援するラインアップを強化していきたい。

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