【特別講演】富田 弘明氏 ZEBに寄与する省エネ・創エネ技術

2018年2月16日

三機工業 執行役員
建築設備事業本部
エンジニアリング統括室長
富田 弘明 氏

 当社では省エネ提案の指標として「SANKI YOUエコポイント制度」を運用している。省エネ提案が採用された時に、二酸化炭素(CO2)削減予定量を1㌧当たり100円に換算して環境保全活動に寄付する制度だ。2016年度の採用は183件で年間27600㌧を削減した。09年度以降の省エネ事例から特徴ある3件を紹介する。

 大阪大学レーザーエネルギー学研究センターE棟(名称は改修当時)でのESCO事業では、熱源改修を主とする設備改修と省エネ運用の継続により改修前と比較して51%の省エネを達成した。これはZEB Readyに相当する。管理一体型ESCO事業として実施した名古屋大学医学部附属病院では、蒸気を主とした熱源をヒートポンプや熱回収チラーなどに更新して電気熱源の比率を上げ、年間約7200㌧のCO2を削減している。山形県・湯野浜温泉では各旅館の省エネ改修と併せ、セ氏約60度の源泉の余剰熱を給水予熱・ヒートポンプ熱源の2段階で利用し地域全体に供給することで省エネ効果を高めている。これにより地域の15%に相当する年間879㌧のCO2削減に加え、持続循環型まちづくりへの貢献が期待されている。

 ZEBの評価軸の1つである創エネでは、NKCながいグリーンパワーでの設備容量1990㌔㍗の木質バイオマスガス化発電プラントを17年に納入。これまで順調に稼働しており、電源の低炭素化に寄与している。

 当社は、今後も省エネと快適環境の両立を図り、エンジニアリングを通じて多様な価値を創造し、省エネ社会の実現に貢献する。

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