【基調講演】宮崎 淳 氏 水素供給インフラ整備の取り組み状況

2015年8月24日

岩谷産業
常務執行役員
水素エネルギー部長
宮崎 淳 氏

 当社は1941年より、工業生産の過程で副次的に発生した水素ガスの販売を開始。78年には日本初の商用の液化水素製造プラントを本格稼働させた。液化水素は大量輸送・大量貯蔵が可能で、省スペースな上に超高純度という優位性がある。現在では国内の液化水素製造拠点3カ所および圧縮水素ガス製造拠点11カ所により、安全かつ安定した供給体制を確立している。

 今後のFCV普及拡大に向けて、当社では全国20カ所の水素ステーションの整備計画を進めている。現在は尼崎、北九州、東京、埼玉、愛知、山口の6カ所の水素ステーションが開所しており、水素の普及啓発活動の場、および地域の情報発信基地としても活用されている。ガス検知器や緊急遮断弁、耐震設計などの保安設備を万全にして、水素を漏らさず、万が一漏れても早期に検知する安全対策も徹底。ハイブリッド車の燃料代と同等の水素価格を実現して、FCVの普及に貢献する。また、液化水素ポンプを活用することで大幅な設備コストとランニングコストの低減が図れるため、近い将来の導入に向けて検討・開発を進めている。

 ほかにもコンビニ併設型や移動式、空港への水素ステーションの設置、燃料電池フォークリフトへの充填設備など、利便性が高く安全な水素供給インフラを構築していく。



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