「水素供給と自動車関連サービス推進」

2017年9月5日

――普及や認知度向上の取り組みはいかがでしょう。

 水素は不安感を持たれる方もいるため、もっと「親しみ」を感じていただけるよう、さまざまな啓発活動を推進しています。水素ステーションでの見学イベントや、自治体と連携した情報発信、展示会への出展などを行っています。

 また、今年3月には横浜綱島水素ステーションに、「見る」「体験する」をコンセプトにしたショールーム「スイソテラス」をオープンしました。水素についてわかりやすく説明するシアターや、水素充塡の模擬体験コーナー、水素ステーションの全景がわかるジオラマなどを設置。これまでに700人以上の方が来場しています。

――最後に、中長期的な取り組みについてお聞かせください。

 経産省の「水素・燃料電池戦略ロードマップ」では、2040年頃に、トータルでCO2フリー水素供給システムの確立を目指すと示されています。当社としても、将来的には、風力や太陽光といった再生可能エネルギーからの水素製造や、化石燃料から製造する場合は、排出したCO2を回収、貯留するCCSという技術の活用も検討して行きたいと思います。水素社会の実現は新たなインフラを整備することであり、一足飛びで実現するのは難しいと思います。長期的な視点に立って、ステップバイステップでの取り組んでいくことが必要だと考えています。



桑原 豊(くわはら ゆたか)氏

JXTGエネルギー 取締役常務執行役員 新エネルギーカンパニー・プレジデント。
1981年京都大学法学部卒、日本鉱業入社。2012年JX日鉱日石エネルギー執行役員、2016年JXエネルギー取締役。2017年4月から現職。

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