「ローカルクールジャパンで地域の魅力を発信」

2017年6月22日

経済産業省 商務情報産業局
生活文化創造産業課(クリエイティブ産業課)課長
西垣 淳子 氏

西垣 淳子 氏

 経済産業省は地域の特産品や観光資源などを海外市場向けに発信する「ローカルクールジャパン」政策を推進している。海外の消費者や市場動向に詳しい専門家の目で、まだ知られていない地域の商品・サービスを掘り起こし、情報発信の仕方にも工夫をこらす。インバウンドの追い風をどう生かそうとしているのか。同事業を主導する経産省の商務情報政策局生活文化創造産業課(クリエイティブ産業課)課長の西垣淳子氏に聞いた。

海外の目線で日本の魅力を発掘

――ローカルクールジャパンとは、どういった取り組みですか。従来のクールジャパンとはどのように違うのでしょうか。

 日本には豊かな自然や食材、地域独自の文化や産業といった魅力的な資源がたくさんあります。しかし、その魅力を地域の活性化にどうつなげるか、海外にどう発信していくか、悩んでいる自治体や中小企業の方々は少なくありません。私たちは眠れる地域の資源を掘り起こし、海外市場での販売、あるいは海外からの観光客誘致やインバウンド消費拡大で成功事例を積み上げ、広く紹介していきたいと考えています。

 従来、クールジャパンというとアニメやアイドル、ゲームなどのコンテンツが中心と捉えられていました。しかし、実際に日本を訪れる外国人観光客が増え、彼らの関心は日本食や日本の伝統工芸、伝統行事などに広がっています。何がクールかということを私たちが決めるのでなく、海外の方々の目線で、日本のいいものを発見し、磨き上げて発信していく。こうした取り組みが求められているわけです。

――具体的にはどうやって発掘したり、発信したりしているのでしょう。

 基本的には海外の市場に詳しいバイヤーやプロデューサー、クリエーターといった方々にお願いして、実際に地域を訪れていただき、何が海外で受けそうか、海外で受け入れられるにはどんな工夫が必要か、現地の人と一緒に考えていただいています。

 日本のものづくりの素晴らしさ、品質の高さ、安心・安全性については、海外でもかなり知られています。ただ、いいものを作れば何でも海外市場に受け入れられるかというと、そうではありません。各国、各地域によってライフスタイルは異なりますし、好まれるデザインも変わります。大企業なら海外にネットワークがありますが、中小企業では海外の動向を詳しく知るのは難しいのが実情です。自然の恵みや独自の技術・サービスを生かして市場を獲得していくため、ブランディングやプロモーションの知見を提供し、ビジネスの拡大につなげていただければと思っています。

このサイトについて

日本経済新聞社について