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創造を支えるビッグデータ活用の針路

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データ分析の壁になっている専門性を解消する

データビークル 油野達也氏 

 データ連携製品を手掛けるIT企業の名物役員だった油野達也氏と、著名ブロガーであり投資家の山本一郎氏、そしてデータサイエンティストとして知られる西内啓氏。この3氏が集結し、ビッグデータ活用のハードルを引き下げるべく、データサイエンスの専門会社データビークルを設立した。ビッグデータの現状をどう見ており、いかにして活用のすそ野を広げていくのか。CEOに就任した油野氏に新会社設立の目的や今後の展開を聞いた。

――統計解析のプロや企業ITのプロたちでデータサイエンスの専門会社を設立した背景には、ビッグデータ活用の現状に対する明確な問題意識があったのだと推察できます。まずは、データビークルを設立した目的をお聞かせください。

<b>油野 達也(ゆの たつや)氏</b> データビークル 代表取締役CEO<br>

 京都産業大学法学部卒業。中堅企業向け基幹系システム構築を手掛けるIT企業を経て、1993年に関西NTTデータ通信システムズ(現NTTデータ関西)に入社。ERPパッケージの提案営業と人材採用および育成に従事する。2001年にNTTデータに出向し、ERP営業部長を務める。2005年、インフォテリア入社。常務執行役員としてパートナー戦略の見直しやマスターデータ管理製品の企画、中国上海の子会社立ち上げを推進。2014年12月にデータサイエンス専門会社データビークルを設立し、代表取締役CEOに就任。 油野 達也(ゆの たつや)氏 データビークル 代表取締役CEO
 京都産業大学法学部卒業。中堅企業向け基幹系システム構築を手掛けるIT企業を経て、1993年に関西NTTデータ通信システムズ(現NTTデータ関西)に入社。ERPパッケージの提案営業と人材採用および育成に従事する。2001年にNTTデータに出向し、ERP営業部長を務める。2005年、インフォテリア入社。常務執行役員としてパートナー戦略の見直しやマスターデータ管理製品の企画、中国上海の子会社立ち上げを推進。2014年12月にデータサイエンス専門会社データビークルを設立し、代表取締役CEOに就任。

 ビッグデータやデータサイエンティストが話題になってから、随分と時間が経ちました。しかし、企業におけるビッグデータの取り組みは、データ分析の経験を積みスキルを身に付けた一部の人材に依存しており、経営に生かし切れていないのではないか――。そういった問題意識を持っていました。

 逆に言うと、専門的なデータ分析スキルを持たない人でもビッグデータを使いこなせる環境を用意すれば、日本中の企業の経営を活性化できる可能性がある。大げさに聞こえるかもしれませんが、そうした考えから、統計解析のノウハウを広く普及させるために新会社を立ち上げました。

――ビッグデータで一定の成果を上げる企業が出てきていますが、まだ十分ではないと感じるような経験をしたということでしょうか。

 象徴的なのは、当社の取締役の西内啓が2013年にダイヤモンド社から単行本『統計学が最強の学問である』(ダイヤモンド社)を出版した後のことです。出版社を介して西内のもとに、100社ほどの企業からコンサルティングの依頼が寄せられました。出版社を通じて著者に仕事を依頼するというのは、よっぽどの状況です。

――ビッグデータの活用に乗り出したものの、多くの企業がつまずいていた?

 高い意識でビッグデータ活用に取り組んできたけれど、成果に結び付ける使い方をどうにも見出せない状況が続いていたのでしょう。分析用のハードウエアやビジネスインテリジェンス(BI)ツールを導入してから数年が経ち、いよいよ成果を示すレポートを出さなければならない状況。そこで、藁(わら)にもすがる思いで出版社に連絡したようです。

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