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創造を支えるビッグデータ活用の針路

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ビッグデータが生命保険の"常識"に風穴を開ける

アクサ生命保険 松田貴夫氏 

 アクサ生命保険は長年感じてきた課題の解決に向け、ビッグデータの活用を推し進めている。これまではリスクを把握するための情報が限られていたため、契約者にとって納得感がある保険料設定など、生命保険商品の合理性を高めることに限界があった。しかし、ビッグデータを駆使することで限界を解消できるとみている。「ビッグデータには業界地図を塗り替えるほどのインパクトがある」と話す松田貴夫取締役に、同社の戦略を聞いた。

情報量が少ない中で限界があった保険料金の合理性

――米シリコンバレーに専門の研究機関を設立するなど、アクサ生命保険はビッグデータ活用に力を入れています。ビッグデータにどんな可能性を見出しているのでしょう?

<b>松田 貴夫(まつだ たかお)氏</b> アクサ生命保険 取締役 専務執行役兼チーフマーケティングオフィサー<br>

 三井生命保険において数理部、商品開発部、マーケティング部門を経て、アメリカンファミリー生命保険に入社。アフラックダイレクトドットコムに出向し、取締役チーフマーケティングオフィサーに就任。その後、アメリカンファミリー生命保険においてマーケティング戦略企画部長、商品開発部長、商品本部長などの要職を歴任。2008年9月、アクサ生命保険に入社。執行役員チーフマーケティングオフィサー、常務執行役員チーフマーケティングオフィサーを経て、2010年6月、取締役専務執行役兼チーフマーケティングオフィサーに就任し、現在に至る。名古屋大学工学部卒業。日本アクチュアリー会正会員。 松田 貴夫(まつだ たかお)氏 アクサ生命保険 取締役 専務執行役兼チーフマーケティングオフィサー
 三井生命保険において数理部、商品開発部、マーケティング部門を経て、アメリカンファミリー生命保険に入社。アフラックダイレクトドットコムに出向し、取締役チーフマーケティングオフィサーに就任。その後、アメリカンファミリー生命保険においてマーケティング戦略企画部長、商品開発部長、商品本部長などの要職を歴任。2008年9月、アクサ生命保険に入社。執行役員チーフマーケティングオフィサー、常務執行役員チーフマーケティングオフィサーを経て、2010年6月、取締役専務執行役兼チーフマーケティングオフィサーに就任し、現在に至る。名古屋大学工学部卒業。日本アクチュアリー会正会員。

 あらゆる情報がデジタル化され始めたことで、当社にとって過去に類を見ないほど大きなチャンスが訪れていると捉えています。大げさに聞こえるかもしれません。でも実際、ビッグデータの活用いかんで、もしかすると業界地図が塗り替わるのではないかとさえ感じます。

 当社の保険の契約数は228万件。一方で国内大手や外資系大手の保険会社は、それぞれ2000万件以上の契約数を保有しています。現状で10倍近く開きがある契約数を、すぐに逆転するのは容易ではないでしょう。しかし、デジタル化の流れをとらえ、ビッグデータを効果的に活用することができれば、10年後や15年後には生命保険市場の勢力図はまったく異なったものになるはずです。

――それほどビッグデータに期待を寄せているのはどうしてですか。

 端的に言うと、デジタル化されたさまざまな情報を用いることで、生命保険商品の合理性を一段高められる可能性があるからです。

 現行の生命保険商品の保険料は、たいてい年齢や性別で決まってきます。皇居周辺を定期的にランニングして健康を維持している人も、自宅でお菓子を食べながらゆっくりしている人も、年齢と性別が同じなら保険料は同じ。

 私の部下に、同じ年の男性の役員が2人います。一人は大柄で、夜遅い時間までよく食べます。もう一人はお酒が好きで、ビールがあればずっと飲み続けている。一方、私は比較的に健康を意識して生活しています。ところが、この3人の保険料は基本的に変わりません。果たして、この状況は本当に合理的なのでしょうか。実は私自身、長年にわたって保険商品の料率などを決める業務に携わってきた中で、ずっと疑問を感じていました。

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