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「働き方」を変えたい! 意欲ある人材の満たされぬ思い

日経BPビジョナリー経営研究所 谷島宣之

 労働人口の減少は日本にとって一大事だが、それにもかかわらず「働く場」は増え続けるという予測がある。その理由は、現状の働き方に対する不満を背景に、個人が「働き方の多様化」を強く望み、複数の「働く場」を持つようになるからだ。意欲ある人材にも満たされぬ思いがあり、特に女性に顕著といえよう。

 こうした意識の変化を見過ごしてはいけない。先取りして、企業が「新しい働き方を可能にする場」をいち早く用意すれば、そこに意欲ある人材が集まるに違いない。企業は社内の人材だけではなく、社外の人材を巻き込んだプロジェクトを進めやすくなる。個人にとっても、自分の力を様々な場で活かせるようになる。

働き手は「働く場」を増やしたい

 日本における「働く場の総数」は5年後に「1億2058万」となり、現在の「7235万」から1.7倍に増える。

 ここで言う「働く場の数」とは個人と仕事のつながりの数を指す。例えば1人が1つの組織で働く場合、働く場(仕事とのつながり)は1となり、2つの組織で働く場合は2となる。これまでは1人が1つの職場ないし仕事につながることが多かったが、これからは変わっていく。

<b>「働く場(仕事とのつながり)の総数」は5年後に1.7倍に増える</b><br>

15歳(高校生以上)から69歳までの男女3410人に「今、働く場をいくつか持っているか」「5年の間に、いくつにしたいか」を聞き、「働く場」の総数を推定した。出所:日経BPビジョナリー経営研究所

「働く場(仕事とのつながり)の総数」は5年後に1.7倍に増える
15歳(高校生以上)から69歳までの男女3410人に「今、働く場をいくつか持っているか」「5年の間に、いくつにしたいか」を聞き、「働く場」の総数を推定した。出所:日経BPビジョナリー経営研究所

 この数字は日経BPビジョナリー経営研究所による予測である。同研究所は2014年9月末、15歳~69歳の男女3410人を対象に、働き方に関するアンケート調査を実施。その結果から「働く場の数」を算出した。調査の回答者に「今、働く場をいくつか持っているか」「5年の間に、いくつにしたいか」をそれぞれ聞き、集計した結果である(※)。

(※)「働く場の数(個人と仕事のつながりの数)」の推定方法は、まず調査の回答者に「今、働く場をいくつか持っているか」「5年の間に、いくつにしたいか」をそれぞれ聞き、「15歳~19歳」「20歳~24歳」といった5歳刻みの世代ごとに「働く場の数」の平均値を求めた。その平均値を世代別の人口に掛け合わせて世代別の数とし、これらの合計を現在と5年後、それぞれの総数とした。回答者は「15歳(高校生以上)~19歳」「20歳~24歳」から「60歳~64歳」「65歳~69歳」までの11世代の男女155人ずつ合計3410人。

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