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もう「顧客に聞いたニーズ」では儲からない

顧客を巻き込んだ「共創」だからこそ見えてくる未知の領域

トライバルメディアハウス 池田紀行氏

ブレークスルーの起点は、企業と顧客の「共創」

 ここまでの話で、レッドオーシャンから抜け出し、目指していくべき場所が「企業も顧客自身もまだ気づいていない領域(未知の窓)」であることは、理解していただけたと思う。

 では、どうやってそこを目指すのか。そして、その未知の領域で何をすればよいのか。

 そのブレークスルーの起点となるのは、企業と顧客(ブランド支持者)による「価値共創」や「共創マーケティング」と考えている。共創の定義には諸説あるが、筆者は下記のように定義している。

価値共創とは、企業と顧客が中長期的な関係を築き、深く理解し合う中で、予期せぬ、または期待を超えた新しい価値を生み出すこと。

共創マーケティングとは、ブランドへの支持(アドボカシー)を高めたり、支持者との関係の中でしか得ることのできないイノベーションを促進したりする活動。また、顧客とともにライフスタイルをつくること

 企業とブランド支持者が深くつながった共創の場において、双方が気づいていなかった「新たな仮説」を導き出したり、「イノベーションの種」を発見したりするのだ。それをてこに、顧客とともに新たなライフスタイルをつくり、競合他社との競争の軸そのものを変えていくのである。

 この「共創」について掘り下げてみよう。すでにP&Gやトヨタ自動車などが共創に取り組んでいる。

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