日本経済新聞 関連サイト

日本企業が知らない 中東ビジネスの真実

記事一覧

中東へのエントリー市場、UAEの知られざる魅力とは?

野村総合研究所 コンサルティング事業本部 公共経営コンサルティング部 上級コンサルタント 林田宏一氏

野村総合研究所 コンサルティング事業本部 公共経営コンサルティング部 上級コンサルタント 林田宏一氏 野村総合研究所 コンサルティング事業本部 公共経営コンサルティング部 上級コンサルタント 林田宏一氏
 UAE(アラブ首長国連邦)はアブダビ、ドバイ、シャルジャ、アジュマンなど7つの首長国からなる連邦国家である。面積は約8万3000平方キロメートルと北海道と同じくらいの広さで、2013年の人口は930万人を超えているといわれている(注;正確な人口は不明で、500万~1000万人まで統計によって異なるが、大部分は900万人前後となっている)。

 UAEの大統領はハリーファ・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン殿下で、現アブダビ首長国の首長でもある(注;2014年1月に脳卒中で倒れて以来、7月時点でも継続治療中であり、現在はムハンマド皇太子が大統領代行として執政している)。公用語はMENA(Middle East North Africa:中東・北アフリカ)地域全般で使用可能なアラビア語だ。

欧米化が進む中東の中でも際立つ安定感

 宗教はMENA地域全般に普及しているイスラム教であり、スンニ派やシーア派などの違いはあるものの、イスラム教の教義は日本人の仏教や神道とは比べものにならないほど現地の人の生活に深く根付いている。UAEでも、生活スタイルの多くの部分はイスラム教の教義に従って構築されているといっていい。

 一方で、UAEは、中東の中でも最も欧米化が進んでおり、イスラム教の教義に沿いつつも、欧米資本を柔軟に受け入れている。宗教と経済のバランスを上手にとれるところが、UAEの大きな特徴だ。2010年にチュニジアに端を発したアラブの春も、UAEにはほとんど影響がなかった。それは、国民が現体制に満足している証左でもあり、欧米化が進む中東の中でもUAEが非常に安定した国であることを示している。

UAE(アラブ首長国連邦)

この記事は会員限定コンテンツです。
続きを読むには、日経BizGateに会員登録(無料)してください。

最初に日経IDを取得し、その後日経BizGateに利用登録します。
おすすめ記事やキャンペーンをお知らせするメールマガジンもご利用ください。

すでに登録済みの方はログインしてください。

今すぐ登録 ログイン

PICKUP[PR]