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ソーシャルメディアのその先へ

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「ソーシャルメディアのその先」に激動の予感

トライバルメディアハウス 池田紀行氏

 もう耳にたこが出来るくらい聞かされている話だと思うが、それでも重要なので繰り返す。企業を取り巻く経営/マーケティング環境は、この10年で劇的に変化している。

 それなのに、経営者やマーケティング担当者の多くは「思考停止」の状態に陥っていないだろうか。危機感だけは高まっているものの、焦るばかりで、「自分自身がいったい何に悩んでいるのか」すら分からなくなっているのではないか、と感じさせる場面に多く出くわす。

 商品のコモディティー化と価格競争の激化、商品寿命の短命化と新たなインサイト発掘の困難化、流通チェーンの大規模化とプライベートブランド商品の普及(ナショナルブランドとプライベートブランドの競争激化)、ソーシャルメディアやスマートフォンの爆発的普及による消費者の情報環境変化とコミュニケーション戦略の複雑化など、経営/マーケティング環境の変化を数え上げればきりがない。

 さらに困ったことに、これらの変化は、今後起こる変化の前哨戦のようなものにすぎないのかもしれないことだ。詳細は後述するが、ソーシャルメディアのその先には、さらに激動する環境が待ち受けている予感がする。

 経営やマーケティングが、市場の変化に応じて戦略と打ち手をフィットさせ続ける実践的学問であるならば、その担い手自身も変わらなければならない。先に挙げた通り、環境変化はマーケティング4P(プロダクト、プライス、プロモーション、プレース)の全域で、猛烈な勢いを保ったまま進んでいる。経営者やマーケティング担当者は、「今日は昨日とは違うのだ」と腹の底から確信し、以前と同じ施策を繰り返すことは、「変化にフィットしていない、誤った施策を講じている可能性がある」という強い危機意識を持つべきだ。

バズワードには本質的な変化の兆しが含まれている

 しかし、現実を振り返ると、多くの経営者やマーケティング担当者は、暗い迷宮の中を手探りで歩き続けてきたかのようである。目の前に、何か新しい「打ち手」を示唆する小さな光が現れると、それが課題を解決するのに最適な打ち手なのかどうかを吟味する前に、思考停止したまま「我先に」と飛びついてしまう傾向がある。

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