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日経ソーシャルイニシアチブ大賞関連特集

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たとえ限界集落でも、日本の田舎は"宝の山"! 都市と農村を「Win-Win」のビジネスモデルでつなぐ

NPO法人 えがおつなげて

 ソーシャルビジネス分野の優れた取り組みを表彰する「日経ソーシャルイニシアチブ大賞」第2回の大賞は、都市との連携により農村の耕作放棄地の再生などを目指すNPO法人「えがおつなげて」(曽根原久司代表)が受賞した。

いざ田植えに出発。参加者のほとんどが田植え初体験(築200年の古民家を改装した山梨事務所前にて)。 いざ田植えに出発。参加者のほとんどが田植え初体験(築200年の古民家を改装した山梨事務所前にて)。

 えがおつなげては、都市と農村を"楽しく"つなぐさまざまな仕掛けづくりを通じて、都市や農村が抱える課題解決に取り組んでいる。なかでも象徴的な事業が、農村資源を都市の企業が活用することによって、新たな価値創造を目指す「企業ファーム」だ。

 そこではどんな課題やニーズがあり、どんな価値が生み出されているのか。その一端を探るべく、5月下旬、山梨県北杜市須玉町増富地区にある博報堂と博報堂DYメディアパートナーズの「はくほうファーム」の田植えに同行した。

◇         ◇         ◇

通常苗は3~4本ずつ植えるが、去年開墾したばかりの田んぼには天然の堆肥がたっぷり蓄積しているため、1本ずつ。 通常苗は3~4本ずつ植えるが、去年開墾したばかりの田んぼには天然の堆肥がたっぷり蓄積しているため、1本ずつ。
 「ひも上がりまーす」。ぴんと張ったひもに沿って、一列に並んだ参加者が、慣れない手つきで苗を植えていく。「腰がやばい!」「風が吹いたら苗が倒れませんか?」――初めは口を開く余裕があった参加者たちも、いつしか黙々と作業に没頭。ひもが移動するペースは次第に上がり、気がつくと1面、きれいに苗がそろっていた。

 お昼休憩では、のどかな田園風景に囲まれ、青空の下で食べる地元の農家お手製のおにぎりやお惣菜が、ことのほかおいしく感じられる。午後にはさらに4枚、この1日で計1800平方メートルの棚田に苗が植えられた。

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