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「ビジネス×社会貢献」が生む、新しい企業活動のカタチ

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キリン氷結、森永ダース~事例から学ぶ企業の社会貢献

 2014年3月24日の「日経ソーシャルイニシアチブセミナー」(主催:日本経済新聞社デジタルビジネス局)では、「事例に学ぶ サステイナブルな社会実現に向けた取り組みとは」と題したパネルディスカッションを実施。キリンの缶チューハイ「氷結」や森永製菓のチョコレート「ダース」など、だれもが知っている製品・サービスを活用した社会貢献活動の実例を紹介しながら、こうした取り組みを広げるための条件などについて議論した。

左から太田氏、岩附氏、並河氏、薗田氏 左から太田氏、岩附氏、並河氏、薗田氏

太田健氏(キリン CSV本部 CSV推進部 企画担当 主幹)
岩附由香氏(認定特定非営利活動法人ACE 理事・代表)
並河進氏(電通ソーシャル・デザイン・エンジン クリエイティブ・ディレクター/コピーライター)
薗田綾子氏(クレアン代表取締役、NPO法人サステナビリティ日本フォーラム事務局長)

「福島県産」を前面に打ち出す

司会 今日のパネルセッションのタイトルは「事例に学ぶ」。CSR(企業の社会的責任)とCSV(社会問題の解決と企業の競争力の向上を両立させる試み)はどちらが正しいのかといった経営的な議論もあるが、今回は豊富な事例を持つパネリストの方々を招き、討論よりも事例を中心に、ハーバードビジネススクール流に進めていこうと思う。まずはパネリストの方々に自己紹介をお願いしたい。

キリン・太田健氏 キリン・太田健氏

太田 キリンビール、キリンビバレッジ、メルシャンを傘下に持つ国内総合飲料の会社「キリン株式会社」を2013年1月から立ち上げた。キリン株式会社としてはまだ1年しか歴史がないが、それより前から事業を通じたCSR、戦略的なCSRを考えてきた。かくいう私もキリンビールのCSRの推進部の部員だった。

 国内総合飲料会社を発足させた背景には少子高齢化がある。胃袋が減れば食品業界は売り上げが上がらない。若者のアルコール離れもある。53歳の私が若いころは飲み会の席では「とりあえずみんなビールで乾杯」だったが、今はなかなか乾杯が始まらないそうだ。居酒屋にはビール以外にも膨大な種類のカクテルがあり、参加者がそれぞれ好きなカクテルを一杯目に選ぶとなかなか飲み物がそろわないから時間がかるのだろう。

 私が入社したときには全国に15万軒ほどの酒屋さんがあったが、今は酒屋さん以外の場所で買うことも増え、新ジャンルのような低価格の商品へのシフトも進んだ。

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