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イノベーションは新興国に学べ!―独創的な発想を生み出す6つの原則

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シックス・シグマからジュガードに切り替えた有名企業も

組織にジュガード精神を根付かせるために

ナヴィ・ラジュ氏、ジャイディープ・プラブ氏、シモーヌ・アフージャ氏

 ジュガードは従来のやり方を改善するための破壊的手法と言えるかもしれない。ジュガードを取り入れる方法は2つある。一挙に実施するか、あるいは少しずつ取り入れるかだ。3M、GE、P&Gなど、ビジョンを持つリーダーが率いる大企業には、ジュガードの6つの原則に合わせて組織を再構築するリソースも、強い意志もあるだろう。しかし、大半の企業とリーダーたちは、一度にすべてを取り入れるのは躊躇するかもしれない。そうした企業や経営陣には次の2つの提案をしよう。

①ジュガードの原則のうち、必要なものを優先する

 すべての原則がすべての企業にとって同じように重要だというわけではない。おのおの業界の力学や自社の戦略的必要性に合わせて、6つの原則のうちどれが最も重要かを決めればいい。

 たとえば、高級品の小売企業であれば、少ないものでより多くを実現するや、末端層を取り込むといった原則は、あまり適切でないかもしれない。しかし、シンプルにするというのは、富裕層顧客のサービス体験を合理化するにはとても重要だろう。消費財の供給業者であれば、少ないものでより多くを実現するという原則を使って、購買力が衰えている消費者に向けて価格を抑えた新商品を作ることを選択するかもしれない。医薬品や自動車といった業界は、大きな混乱のなかにある。そうした分野の欧米企業は、逆境のなかにビジネスチャンスを求め、時代遅れのビジネスモデルを一新するために、柔軟に考え、行動するのがいいかもしれない。

 個人レベルでは、役職によって、今後のキャリア形成に最も大切になる原則をいくつか選ぶといいだろう。左脳に支配された合理的な考えをしがちなマーケティング担当役員やR&D責任者には、心に従って、顧客と絆を結び、彼らが喜ぶ解決手段をともに作り上げることを提案したい。

 人事部の責任者にとっても「自分の直観に従う」原則が適しているだろう。企業国家アメリカで働く人々の71%が、仕事とのつながりを感じられないと言っている。人事部のマネジャーは、従業員が、そして、なかでもとりわけ自由奔放な新世紀世代が、仕事に情熱を傾けることができるような環境を作る必要がある。それをやっているのが、アップル、グーグル、フロッグなどだ。

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