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イノベーションは新興国に学べ!―独創的な発想を生み出す6つの原則

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欧米の大企業にも広がるジュガード精神

ナヴィ・ラジュ氏、ジャイディープ・プラブ氏、シモーヌ・アフージャ氏

 成長を続けようとする欧米の企業は、前回紹介したジュガードの6つの原則を取り入れ、実践することで、多くのものを得られるだろう。欧米の企業はあまりにも長い間、オーケストラを指揮するように、柔軟性に欠ける、トップダウン型のイノベーションを行ってきた。こうしたモデルは、資源が豊富で、変化が少ない世界ではうまく機能する。しかし今後、欧米企業が複雑で予測がつかないビジネス環境に取り組まなければいけないことを考えれば、別の手法も必要になるだろう。ジャズバンドのように、深い知識を持ちながらも、ボトムアップで工夫に富み、臨機応変な協同的手法を用いるのがいい。ジュガードが、まさに新たな選択肢である。

体系的なイノベーションを補完する

 しかし、ジュガードはどんな状況や場面でもつねに適切であるとは限らない。とくに、欧米企業が使う既存の体系的なイノベーション手法の代わりにはならない。むしろ、それを補足するものなのだ。書籍では、ジュガードが、欧米企業のイノベーション・ツールに加えるべき重要な手法であることを論じる。ジュガードの基本原則を解説し、倹約的(フルーガル)で俊敏(アジャイル)な要素を加えることによって、いかに体系的な手法を強化し、成長を成し遂げられるかについて示してみたい。

 体系的な手法に慣れきった欧米企業のリーダーは、ジュガードを取り入れることに脅威を感じるかもしれない。その場合は、ジュガードの原則のうち緊急性の高いものから始めれば、混乱を大きくせずにすむだろう。書籍では、ジュガード・イノベーションの利点と限界、そしてジュガードが複雑で不安定な環境でとりわけ効果を発揮することについて論じる。ジュガードの俊敏で粘り強い精神と、体系的なイノベーション手法をいかに調和させるかについても述べる。そのために、組織のニーズと状況を、6つの原則それぞれの利益と結びつけて説明する。

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