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イノベーションは新興国に学べ!―独創的な発想を生み出す6つの原則

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新興国にあふれるジュガード精神6つの原則

ナヴィ・ラジュ氏、ジャイディープ・プラブ氏、シモーヌ・アフージャ氏

 イノベーションの新たな手法を新興市場で発見する調査を始めた2008年当時、新しいイノベーション手法を探すには、BRICs――ブラジル、ロシア、インド、中国――が、わたしたちは最適だと考えていた。

 2008年、シモーヌは、インドで起こっているイノベーションを探るドキュメンタリー番組を制作するために、背景調査と民族誌学の研究を始めた。その最中に、当時フォレスター・リサーチでアナリストをしていたナヴィに出会い、イノベーション・コンサルタントとして制作に参加してほしいと頼んだ。ナヴィには欧米と新興市場のイノベーションに関する著作があり、もちろんコンサルティングの経験もあった。2008年末、彼は調査対象を新興市場に絞ることに決め、ケンブリッジ大学ジャッジ・ビジネススクールのジャイディープと組んで、インド&グローバル・ビジネス・センターを設立した。欧米のイノベーションについて調べていたジャイディープは、世界の革新的エコシステムにおいて新興市場の重要性が増していることにも注目しはじめていた。

新興国にあふれるジュガードの起業家精神

 わたしたちが研究を始めた当時、世界経済に占める新興国の割合は、10年間で6分の1から4分の1に拡大していた。世界の景気後退が最も深刻化した2008年でさえ、インドは7%、中国は9%の成長率を示した。ゴールドマン・サックスは、こうした国々は、2050年まで、年間3~5%の成長を続け、今後40年間、世界経済の中心となるだろうと予測した。

 BRICs諸国は大きく(地理の面でも人口統計学の面でも)、多様性に富み、さまざまなリソースが不足している。経験を積んだビジネスリーダーにとってさえ、難しい市場である。しかし、BRICs諸国は、長年、こうした複雑で不安定な状況に立ち向かってきたため、変化が大きく、厳しい環境に対する強みと免疫を持っているように見えた。そのような耐性を与えた免疫システムはどのようなものだろうか。欧米企業のリーダーたちは、新興国の企業リーダーから何を学べるだろうか。

 その答えを見つけるために、わたしたちは、BRICs諸国の成長を支える改革者(イノベーター)たちの考え方と原則を研究した。もし欧米のリーダーたちが、そうした考え方と原則を学ぶことができれば、複雑さに対する免疫システムも育てることができるのではないだろうか。そして、成熟した自分たちの国で、新たに興るビジネスチャンスをすばやく見出すことができるのではないだろうか。

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