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政情安定、豊富な英語人材・・・魅力満載のアジアの成長株、フィリピン

ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ 古川エドワード英太郎氏

 フィリピンは、南北1851kmに散在する7109の島々によって構成された島国である。首都マニラに到着すると、まずは暑さとともに、新興国特有の活気に満ちた街のエネルギーに包まれる。一方で陽気で笑顔あふれる人々が多いからなのか、他の東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国とは少し異なり、アジアというよりどこかラテンの雰囲気も感じられる。

 フィリピンはASEAN諸国中唯一のキリスト教国家であり、多様な文化が共生する国でもある。これだけ多くの日系企業が海外、特にアジアビジネスを展開する中、他のASEAN諸国に比べ話題に上ることが少ないように感じる。しかし、実際には多くの日系企業が進出しており、急激な成長を遂げる中、進出は更に加速するものとみている。特にここ数年は、政治面の安定や所得水準の向上で日系企業に限らず、外資系企業の進出も相次いでいる。

 現在、在比邦人数は1万7000人を超え、前回のコラムで紹介したベトナムをも上回る。公用語が英語であり、距離的にも時差的にも近いということから、近年では語学留学先として人気が出てきている。日系企業の進出数は約1200社。2012年の日本企業の直接投資金額は約70億ペソ(約1600億円)に上る。また日本はフィリピンにとって、全体の40%を占める最大の経済協力援助供与国であり、輸出、輸入の相手国としても日本が最大となっている。国全体の主な輸出入品目は、下図の通りである(図表1)。

図表1 フィリピンの主な輸出入品目(2011年) (出所)国家統計局(National Statistics Office) (出所)国家統計局(National Statistics Office)

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