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デジタルワールドが急展開する年に

2014年のIT展望

ガートナー ジャパン 山野井聡氏

 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

 さて、新年最初のコラムである。今回は、2014年(とその先)のITトレンドを展望し、注目すべきテクノロジーに焦点を当ててみよう。

すべての企業活動はデジタルに「リマスタリング」される

 ガートナーの予測では、2014年の世界の総IT支出額(企業向け)は3.8兆米ドルで、前年比3.6%の成長となる。ただし、これはIT部門が管理する「狭義」の企業情報システム支出の話だ。今後、モノや情報やプロセスがデジタル化され、インターネットを通じてつながる「デジタルワールド」が進む。そうすると、企業活動のおよそすべての予算が、ITを含む(あるいはITそのものの)予算となるだろう。これは決して誇張ではない。言わば、アナログ的な企業活動はデジタルに「リマスタリング」されるのだ。

 かつて、90年代後半に「デジタルエコノミー」という言葉がはやった。今、起きつつあるのは、はるかに安価で破壊的なデジタル革新である。経営資源を持たざる企業や個人でさえも、デジタルを駆使すれば、競争優位を十分発揮できる。その推進力が、当コラムで紹介してきた、ビッグデータ、ソーシャル、モバイル、クラウドといったテクノロジーであり、その基盤となるインターネットだ。では、これらのテクノロジーは、2014年にどのようなトレンドを見せるだろうか。

「モノのインターネット(Internet of things)」化が加速する

 5年前の2009年時点で、全世界ですでに約25億個のデバイスが固有IPアドレスを持ち、インターネットに接続していた。当時のデバイスの多くは、PCやサーバーなどのコンピュータであったが、センサやワイヤレス技術の進化に伴い、これからはビジネスや生活を取り巻くあらゆるモノがインターネットに繋がっていく。日本にとってオリンピックイヤーとなる2020年には、その数は実に300億個になると予想される。

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