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協力:日経統合システム

あなたを"追いかける"ウェブ広告の謎を解く

Nexal 上島千鶴氏

 「いろいろなウェブサイトを見ていて、同じ商品の広告ばかり出てくると感じるのは、気のせいか? 関心のある商品ではあるけれど...」と感じた経験はないだろうか。

 謎めいた話だが、それはおそらく気のせいではない。意外と知られていないが、きちんとしたカラクリがある。あなたの"ウェブ行動"(インターネット上での行動)に合わせて、商品の広告が表示されているのだ。

 もう少し具体的に説明すると、あなたが特定の商品に関する情報をどこかのウェブサイトで調べたり、特定の商品の広告をクリックしたりすると、その商品の広告が別のサイトでも繰り返し表示されることがある。場合によっては、まったく知らない企業からメールが届くこともある。

 この現象に気づいている人の中には、「広告に追いかけられている」と感じる人もいるだろう。関心のある商品なら好意的に見ることができるが、たった1回しか見たことのない商品の広告が何度も繰り返し表示されると、うっとうしく思うかもしれない。極端な例だと、人によっては「裏で自分の個人情報が売買されているのではないか」と勘繰るかもしれない。

 しかし、その謎が解ければ、あなたの違和感は解消されるだろう。「ウェブ行動を知られたくない」「広告に追いかけられたくない」と思えば、そうするための方法もある。

行動履歴から、あなたの属性を予測

 皆さんは「行動ターゲティング」という言葉を聞いたことがあるだろうか。今、このコラムを読んでいる方は、パソコンやスマートフォン、タブレットなどで読んでいることだろう。行動ターゲティングとは、そうしたウェブページの閲覧、ウェブ広告のクリック、キーワード検索などのウェブ行動履歴から、閲覧者の興味・関心を推測し、ターゲットを絞って広告を表示するマーケティング手法である。

 冒頭で紹介した、過去のページ閲覧履歴からウェブ広告が表示される現象も行動ターゲティングによるものだ。もしあなたがYahoo!をよく見ている方なら、あなたの興味に合いそうな広告が既に並んでいるのではないか。それはすべてあなたの行動履歴の分析に基づく結果だと思っていただきたい(※)。

※インターネットにアクセスする際には、ウェブブラウザーごとに固有のクッキー(cookie)情報やスマートフォンの個体識別番号などが常に送信されている。ウェブサイト側では、これらの情報を利用して閲覧者(正確にはウェブブラウザーや端末)を識別している。

 実は行動履歴から、ある程度のデモグラフィックスデータ(人口統計学的属性)が予測できてしまう。もちろん、閲覧しているあなたの個人情報までは分からないが、今までの行動履歴(傾向)から、あなたは何らかの属性グループに分類されている。

 その内容は簡単に確認できるので、調べてみると面白いだろう。

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