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変貌する小売り

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協力:アドビ システムズ

「店頭でネット販売」、ユニーが放つ異色の戦略

ネットを武器に「店舗の強み」を再構築

 今、オンラインショップと価格や品ぞろえで不利な状況に置かれた小売店の中には、顧客を奪われるのではないかと心配するところが多い。そんな中、総合スーパー(GMS)のユニーは、逆に自ら「店頭でのネット販売」を次々と強化している。

 このユニークな戦略には、店舗を持ち、地元の顧客と密接につながっている総合スーパーとしての強さを、ネットの力を利用してもう一度整える狙いがある。ユニーの角田吉隆氏(執行役員 IT物流本部長 兼 情報システム部長)は、「GMSの復権」と位置づけている。

 その具体策は、ユニーの角田氏と、日経MJのコラム「ECの波頭」で連載中の藤元健太郎氏(D4DR代表取締役社長)による対談を通して明らかにしていく。スマホアプリによる「セレクト型」販売への変革、電子マネーの発行による顧客行動分析、サークルKサンクスとのサイト統合など、これから新施策を矢継ぎ早に放っていくという。

 なお、本記事の最後に、対談の内容を一層深く理解できる藤元氏の対談後記を載せた。ぜひ最後まで読み進めていただきたい。(日経BizGate)

総合スーパーとしての強さを、もう一度整える

<b>角田吉隆氏<br>

ユニー 執行役員 IT物流本部長 兼 情報システム部長</b><br>

外資系コンピューターメーカーを経て、1981年にユニー入社。情報システム部長、システム物流部長を歴任し、2011年に執行役員 IT物流部長 兼 情報システム担当部長に就任。2013年2月から現職。 角田吉隆氏
ユニー 執行役員 IT物流本部長 兼 情報システム部長

外資系コンピューターメーカーを経て、1981年にユニー入社。情報システム部長、システム物流部長を歴任し、2011年に執行役員 IT物流部長 兼 情報システム担当部長に就任。2013年2月から現職。

藤元氏 総合スーパー(GMS)という業態そのものが小売り全体の中で非常に厳しい状況にある。ユニーの基本戦略はどのようなものか。

角田氏 確かに総合スーパーは、カテゴリーキラーやネット通販業者から非常に強いプレッシャーを受けている。しかし、お客様の利便性を考えると、ワンストップショッピングの魅力はある。この強みをいかに発揮するかにかかっている。

 ユニーはこれまで「店舗ありき」で商売してきたが、ここにネットを組み合わせ、なおかつリアルの店舗を引き立てる戦略を進めている。EC専業の事業者は店舗を持たないが、我々には店舗があり、それがお客様の安心感につながっている。

 私は「GMSの復権」と考えている。総合スーパーとしての強さを、もう一度整える時だ。この戦略を通して、お客様一人ひとりにおけるユニーのシェアを広げていきたい。

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