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不可欠なIT基盤になった「クラウド」の本質

ガートナー ジャパン 山野井聡氏

 これまで本コラムでは、「ビッグデータ」「ソーシャルネットワーク」「モバイルコンピューティング」をとりあげてきた。これら3つのITがビジネスに貢献するには、絶対にはずせないベースともなるべき4番目のITが存在する。それが、クラウドコンピューティングだ。この分野を専門とするガートナー社の日本人アナリストは、「これからの数年間、自社のクラウド戦略を定期的に更新しながら、クラウドコンピューティングのトレンドを継続的にモニタリングすれば、新たなビジネス機会の可能性を開拓できる」と提言している。

クラウドンピューティングの本質とは何か

 クラウドはここ数年では、もっとも巷に「ヒット」したITワードの1つだろう。経営者やビジネス部門の上級管理職の方のような非IT専門家でも、クラウドという用語はどこかで見聞きしたことがあるのではないか。ガートナーが日本で最初にクラウドコンピューティングを紹介したのは2008年頃で、当時の企業の反応の多くが、その実現にかなり懐疑的であったことを思い出す。しかし今では、クラウドありきが前提で、どう使いこなすべきか?という取り組みの議論に企業の関心が移っている。

 ところで、これほど人口に膾炙(かいしゃ)したクラウドであるが、意外とその本質を理解されている方は少ないようだ。ガートナーでは、クラウドコンピューティングの定義を「スケーラブルかつ弾力性のあるITによる能力を、インターネット技術を利用し、サービスとして企業外もしくは企業内の顧客に提供するコンピューティングスタイル」としている。

 もっとわかりやすく言えば、「使いたいだけの量(=スケーラブル)」の「ITの能力(=CPU資源や記憶媒体、アプリケーションなど)」を、「使いたい時だけ(=弾力的)」、「社外から(インターネットを経由して)」、「買って自前でもつことなく(=サービスとして)」活用するしくみを指す。

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