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リクルート流ビッグデータ活用術の全容

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年200件に迫る社内事例、コンサル/エンジニア/マーケッターの協働体制で推進

菊地原 拓 氏 リクルートテクノロジーズ

ITソリューション部 ビッグデータ グループ

グループマネジャー<br />

国内IT企業にてシステム構築を経験した後、2008年7月にリクルート入社し、クラウド環境の構築やWebサイトの移行プロジェクトをけん引する。2012年1月からデータの蓄積・分析基盤を開発するプロフェッショナルエンジニアリンググループを率い、ビッグデータの活用に取り組む。2012年10月、持ち株会社制への移行に伴って分社・発足したリクルートテクノロジーズの社内部門ビッグデータ グループのグループマネジャーに就任。以来、グループのビッグデータ戦略を統括している。趣味は波乗り、ゴルフ、祭。 菊地原 拓 氏 リクルートテクノロジーズ ITソリューション部 ビッグデータ グループ グループマネジャー
国内IT企業にてシステム構築を経験した後、2008年7月にリクルート入社し、クラウド環境の構築やWebサイトの移行プロジェクトをけん引する。2012年1月からデータの蓄積・分析基盤を開発するプロフェッショナルエンジニアリンググループを率い、ビッグデータの活用に取り組む。2012年10月、持ち株会社制への移行に伴って分社・発足したリクルートテクノロジーズの社内部門ビッグデータ グループのグループマネジャーに就任。以来、グループのビッグデータ戦略を統括している。趣味は波乗り、ゴルフ、祭。
 リクルートは2010年から本格的にビッグデータの活用に乗り出した。直近の1年間に限っても、社内事例は200件に迫る。2012年10月に新たに発足した全社横断組織「ビッグデータ グループ」を統括する菊地原拓氏に、リクルート流のビッグデータ活用術を聞いた。

――ビッグデータの活用に本腰を入れるようになった背景を教えてください。

 ビジネスの側面から言えば、売上高が全体の4割を超える規模にまでネット事業が成長してきたことがあります。ネットで提供するサービスの内容や種類の拡充に伴いサービス利用者が増え続け、結果として日々発生するデータ量が増加しています。現時点で優に数ペタバイト規模のデータを保有するまでになりました。

 データの量だけではありません。種類も増えました。割引クーポンなどを利用できるグルメ情報サイト「ホットペッパー グルメ」や、全国の美容室・ビューティーサロンを検索して予約できる「Hot Pepper Beauty」のように、パソコンだけでなくスマートフォン向けにもサービスを展開する中で、サービス利用者の位置情報が得られるようになったからです。

――量と種類が共に増えたデータを活用することで、どういった成果を期待しているのでしょう?

 突き詰めると、マッチング精度の向上です。消費者ニーズと企業ニーズをいかに的確に結びつけるか。それが、グルメ情報や求人情報、住宅情報など数多く展開している当社のサービスに共通の本質です。ビッグデータの分析を通じて、マッチングの精度を上げられれば、サービスの種類を問わず消費者と企業の双方に対してサービス品質を高めることにつながると考えています。

 ビッグデータの活用では「解像度を上げる」という表現がしばしば使われます。情報の量と種類が増えることで、従来よりもきめ細かく消費者ニーズを分類する、あるいはライフスタイルを詳細に把握するといったことが可能になるからです。就職情報サイト「リクナビ」に当てはめて考えると、蓄積した多種多量のデータの分析を通じて学生が興味を持っている業種や、希望する勤務地、求める年収などを詳しく把握し、最終的にはWebサイトに表示する内容を個人ごとに文字通りパーソナライズする。そうすることで採用情報を掲載する企業と就職希望の学生のニーズを同時に、かつ以前より的確に満たせる可能性が出てきます。

――少なくとも量の面では、これまでもWebサイトの閲覧履歴などを大量に蓄積してきていると思います。それらは活用し切れなかった?

 おっしゃる通りです。以前は、大量のデータを活用する際に高価なコンピュータを購入する必要があり、投資対効果が大きなハードルになっていました。ところが、「Hadoop」と呼ぶデータ処理基盤が登場するなど、最近では大量データを高速処理する仕組みを安価に構築できるようになりました。そうした技術面の進化によって多種多量のデータを蓄積・活用するIT環境を整えやすくなったことは、当社のビッグデータ活用の追い風になっています。

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