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加速するサービス産業のグローバル化

日本貿易振興機構 北川浩伸氏

日本貿易振興機構(ジェトロ)生活文化・サービス産業部サービス産業課長 北川浩伸氏 日本貿易振興機構(ジェトロ)生活文化・サービス産業部サービス産業課長 北川浩伸氏
 これまで「内需型」の産業とされてきた日本のサービス産業、特に消費者対応型のビジネスの海外進出が、ここ数年、とどまることなく勢いを増している。少子高齢化などを背景に国内市場の縮小が見込まれる中、経済発展とそれに伴うサービス市場の拡大が進む新興国へと、多くの企業がビジネスチャンスを求めて雄飛を果たしている。ビジネスであるからもちろん光と陰はあるものの、日本国内のマーケットで勝負をしてきた企業が海外市場へ挑戦する志を持ち、実行することは大いに賞賛に値するであろう。筆者はこれまでそうしたサービス産業各社に数多くの聞き取り調査を行い、現在も進行中である。本稿ではそれらを通じて得た企業の生の声を基に、サービス産業におけるグローバル化にみられる最近の傾向や、海外事業展開のポイントを探ってみたい。

 日本貿易振興機構(ジェトロ)が独自に集計しているデータでは、海外進出件数は、2010年10月時点から12年11月時点の間に、外食業(93件→257件)、流通・小売業(92件→186件)、理美容業(8件→23件)、教育業(6件→22件)と、大きく伸びている(注:ジェトロが独自調査により把握できた件数)。またジェトロが実施した「第1回サービス産業の海外展開実態調査」によると、「海外展開で重視する地域」として、3割以上の企業が上海と回答。これにバンコク、北京、香港、大連が続いており、サービス産業において、中国を中心としたアジア新興国を重視する傾向が明らかとなっている。同調査によると、海外進出(予定含む)の理由(複数回答)でもっとも高い割合を示したのは「新しい海外市場の開拓」(構成比60.6%)であり、次いで「新たな事業展開」(同46.7%)であった。

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