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「自分の印象を良くする」10のポイント

 西郷隆盛が、明治維新の立役者として活躍できたのは「男ぶりが良かった」(家近良樹・大阪経済大客員教授)点も大きく貢献していたようだ。敵方の幕臣だった渋沢栄一さえ「愛嬌(あいきょう)のある柔和な容貌だったが、一度意を決した時は獅子のごとく威厳があった」と好意的に証言している。現代でも、まず相手に好印象を持ってもらうのは基本中の基本。「2秒で自分を伝える!」(日本経済新聞出版社)を著した平野佳氏はニューヨークと東京を拠点にブランド開発などを手掛けるクリエイティブ・コーディネーターで、国際ビジネスの現場に何度も立ち会ってきた。自分自身を分かりやすく相手に印象づけるノウハウを教えてもらった。

「好印象」の基本は正しい姿勢と清潔感

平野桂氏はブランド開発などを手掛けるクリエイティブ・コーディネーター(写真撮影:Michika Mochizuki) 平野桂氏はブランド開発などを手掛けるクリエイティブ・コーディネーター(写真撮影:Michika Mochizuki)

 第一に注意すべきは姿勢だ。「20~30歳代から意識していないと後々困ることになる」と平野氏は強調する。上から頭を引っ張られているつもりで背筋を伸ばし、肩を後ろへ引いて左右の肩甲骨をぐっと近づけ、腹筋の力を抜くのがコツ。若々しく見え、肯定的、前抜きに生きている印象が出てくるという。

 正しい姿勢へのポイントは背筋でなく体幹。しかし大げさにエクササイズに励まなくとも、気付くたびに背筋を伸ばし腹筋を意識するだけでいい。平野氏は「パソコンの画面に『姿勢』と張っておき、目に入るたびに背筋を伸ばすだけでも効果が期待できる」としている。

 清潔感も劣らず重要だ。清潔感がないとすべてがダメになる。毎日入浴して下着を取り替えているだけではまだスタートラインにも立っていないという。汗は美しくかくべし。「会社には替えのシャツ1枚とパウダーをロッカーに置いておきたい」と平野氏。1980年代後半のハリウッド映画「ワーキングガール」には、自分のオフィスでハリソン・フォードがさっとワイシャツを替えるシーンが出てくるという。平野氏は「ワイシャツはもともと下着という扱い。大事な商談や会議の前に替えられればベスト」とアドバイスする。

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