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海外支援と地方創生が未来のサラヤにつながる

サラヤ社長・更家悠介氏に聞く(後編)

儲からないビジネスは技術革新で補う

-- 予防ではなかなか儲からないとなると、企業としてはどのように整合性をとるのでしょうか?

 技術革新(イノベーション)ですね。新しい考え方、新しいマーケット、新しい商品などを提案できるよう、努力しなければなりません。

 例えば、同じ手指消毒でも、当初はせっけんだったものが、1990年代にはアルコールが主体になりました。また、同じアルコールでもより効果の高い処方の研究を重ねています。今では、ノロウイルスに対しても効果を示す先端的な製剤もできています。さらに製剤だけでなく、製剤のディスペンサーを自動稼働させて、交差汚染を防ぐ工夫もほどこしてきました。

 このように、イノベーションによって予防の効果を上げることは、世界保健機関(WHO)をはじめ世界的にも取り組んでいることですから、私たちもさらにチャレンジしていきます。同じことをやっていてはサステナブルにはなりません。マグロが大海を泳ぎ続けなければ生きられないように、サラヤも常に考え、新しいマーケットに提案し続けます。そのために、サラヤでは売り上げの5%を開発費に投じています。

-- 新しいマーケットへの挑戦というのは、日本の高齢社会でのプロジェクトのほかに、海外支援プロジェクトも? 海外支援のポイントは何でしょう。

 海外支援は重要なキーワードです。というのも、環境問題にしても、WTO協定にしても、日本だけが一国だけで発展してもだめなんです。グローバル社会の中で発展するためには、先進国は途上国と互いに協力しなければなりません。では、それがビジネスとして成立するのかといえば、100%は無理だとしても、少しでも実現させていくような努力が大事なのです。

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