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長島聡の「和ノベーションで行こう!」

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108のアイデアから「唯一のデザイン」を生む

第11回 GK京都の榎本信之社長に聞く

ローランド・ベルガー 日本法人社長 長島 聡氏

AIにデザインはできるか?

長島 当社も含めて、多くの会社はその辺りの意識がバラバラですよね。

榎本 バラバラでいいんですよ。そうじゃないと面白くない。

長島 いえ、方向じゃなくて、とんがり度合いがバラバラなんです。全体としてレベルを底上げしたいわけです。

榎本 そこは、やはり108つの世界ですね(笑)。時には自分の限界を超える経験をさせることも必要ではないでしょうか。スポーツ選手と同じですね。

長島 最後に、榎本さんはAI(人工知能)にデザインはできると思いますか。

榎本 すごく興味があります。いろんな調査では、AIが進化した20年後もデザイナーという仕事は残る方に入っていますね。AIにもプラットフォームを組み立てることはできると思います。でも最後のジャンプは人間じゃないとできないのではないでしょうか。もちろん、人間も爪を研いでいないといけませんが。

長島 AIは自分でリフレームができないと言われています。今までと全く異なる発想や、好き勝手に視野を変えるといったことは難しい。

榎本 なるほど。顧客の期待を裏切るという発想は持てないわけですね。生け花をポキッと折ることもしないでしょう。ただ、ビジネスの観点からは、デザインにもAIを取り入れるべきだと思っています。AIにできることはすべて任せて、デザイナーはとんがった部分に集中する。そうすれば生産性も上がるのではないでしょうか。

長島 ますますアートに近づくわけですね。これから両社でどんな面白い取り組みができるか楽しみです。今日はありがとうございました。

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