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泉田良輔の「新・日本産業鳥瞰図」

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マイクロソフトが再び輝くための成長のカギとは?

GFリサーチ 泉田良輔氏

マイクロソフト株は株式市場全体と比べてもさえない

 マイクロソフトの株価パフォーマンスがさえない様子は、ライバル企業との比較で際立つだけではない。投資家が注目する主要企業全体の株価パフォーマンスと比較しても満足のいくものではない。

 下図は1999年12月時点のマイクロソフトの株価およびS&P500の株価指数を100とし、その後の推移を追ったものである。

<b>マイクロソフトとS&P500の株価指標推移(1999年12月=100)</b> 出所:「Yahoo! Finace」をもとにGFリサーチ作成

マイクロソフトとS&P500の株価指標推移(1999年12月=100) 出所:「Yahoo! Finace」をもとにGFリサーチ作成

 このようにマイクロソフトの株価を月次で見ていくと、現在のように最高値を更新し続ける以前は1999年12月につけた株価が高値だった。つまり、マイクロソフトの株価は現在では高値を更新しつつあるが、1999年12月以降で見れば、まだS&P500の株価パフォーマンスを下回っており、当時から現在まででみると投資家を満足させるものにはなっていないのだ。

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 続いて、株価の動きを大きく左右する業績の推移についてみていこう。

<b>マイクロソフトの売上高と営業利益(10億ドル)</b> 出所:SPEEDAをもとにGFリサーチ作成 マイクロソフトの売上高と営業利益(10億ドル) 出所:SPEEDAをもとにGFリサーチ作成

 気を付けたいのは、株価では過去最高値を更新しつつあるマイクロソフトも、営業利益(ここではオペレーティング・インカム)を見ると2013年度(2014年6月期)がピークだったということだ。また、2013年度の利益水準は2010年度と同程度だった。この間に業績を拡大してきた他のテクノロジー企業と比較すれば業績拡大という面で見劣りするのは否めない。

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