日本経済新聞 関連サイト

Tech x Future Society 2017 テクノロジーが創る未来社会

記事一覧

AIと働く ホワイトカラー層の覚悟

オープニングセッション ジェレミー・ユルゲンス氏 × 安宅和人氏

 「AI(人工知能)時代の人間の役割は?」――。日本経済新聞社とヤフーが11月30日に開催したイベント、「Tech x Future Society 2017 テクノロジーが創る未来社会」では、世界経済フォーラムのチーフ・インフォメーション・オフィサー、ジェレミー・ユルゲンス氏とヤフーの安宅和人チーフストラテジーオフィサーが先端技術のインパクトを議論した。モデレーターは日本経済新聞社 Nikkei Asian Reviewの小柳建彦編集委員。

リテラシー問われる/研究者も逃れられず

討論する(左から)小柳編集委員、ユルゲンス氏、安宅氏 討論する(左から)小柳編集委員、ユルゲンス氏、安宅氏

小柳 テクノロジーを巡るパラダイムシフトの時代、ワークライフはどう変わるのか。変化の速さはこれまでの常識を超える。予測することにどれだけの意味があるか......という指摘もあるが、ホワイトカラー層の労働者にとってどのような備えが必要になるのか、お二人に聞いてみたい。

安宅氏 備えるべき能力で第1に重要なことはデータリテラシーだ。データを使いこなす力。身につかなければ立ちゆかない世の中だ。例えば医師なら、診断で世界中の数千万のデータを使えるようになるとする。使いこなすためには、これまでの仕事にAIを組み合わせる必要がある。

ユルゲンス氏 労働者にとってつらい時代がもう来ている。特に影響を受けやすいのが高齢の労働者で、知識労働者も例外ではない。高度な研究開発であっても、新テクノロジーの導入で大幅な人員削減が可能だ。昔ながらの仕事の進め方は通用しなくなった。変化から逃れず新しいツールを使いこなさなければならない。

小柳 だが、変わるための「どうやって」が難しい。(影響を受けやすい)もう若くないホワイトカラー層がどう受け入れればよいのか。どんなサービス、アプリ、デバイスを使うべきか。詳しくアドバイスして欲しい。

ユルゲンス 前提として、自分の職にとどまることができる「安全」が保証されていないということを自覚するべきだ。自分の力を生かせる、新たな仕事を探した方が良い。しかし、大企業の場合は若くて新しい技術スキルがある人を雇いたい。技術に追いついていくには、人脈構築やネットワークが必要になってくる。今の自分に足りないことは何か、常に問いかけるべきだ。

PICKUP[PR]