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今、「割安」が魅力の目の前の投資対象とは?

経済アナリスト 田嶋智太郎氏

 少し振り返ると、日経平均株価は11月7日に平成バブル崩壊後の最高値=2万2666円(1996年6月26日終値)を更新し、同月9日には取引時間(ザラバ)中に一時2万3000円台に乗せることとなった。同日の高値は2万3382円で、これが本記事執筆時点までの直近高値となっている。つまり、日経平均株価は当面の大目標であった2万3000円の大台に乗せるまで、まるで意思を持ったかのように突っ走り、目標水準に到達したところで当面の達成感を得て「いったんお休み」の時間帯に突入したわけである。

 ちなみに、日経平均株価の2万3000円処というのは、平成バブル時の最高値(=3万8915円)から後の安値(=6994円)までの下げに対する半値(50%)戻しの水準に当たる。相場の世界において「半値戻し」という水準は当面の大目標の1つと見なされやすく、同水準に到達した後は暫(しば)し相場が調整含みの展開になりやすい。

 実際、日経平均株価は11月16日に一時2万2000円割れの水準まで下押し、その後も本記事執筆時点まで2万3000円の大台を回復するところを一度も見ていない。前回更新分「日本株は過去21年の常識を覆す大相場に発展か」でも触れたが、なおも足下で「予想される日経平均株価構成銘柄の1株当たり利益(EPS)」の水準はジワジワと伸びている模様である。よって、そのぶんだけ日経平均株価の妥当水準(フェアバリュー)も相応に引き上げられるのが道理となろう。

 その意味で、本記事執筆時点の値動きは「あくまで一時的な調整局面」であって、ある程度安い水準まで下押すところがあれば、そこは"絶好の押し目(買いの好機)"ということになろう。投資家にとってみれば、良いものが安く買えるのはこの上なくありがたい。当然、常に「割高を売り、代わりに割安を買う」という心得も大事であろう。

 では果たして、このような局面における"狙い目"とは、一体どのようなものを指すのであろうか。有望と思われる投資対象の一部に目を向け、押し目買いの是非についてここで考察しておきたい。

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