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サテライトオフィスは働き方を変えるか?(後編)

究極の働き方改革「ライフワーキング」を実現

JLL 執行役員 コーポレート営業本部長 佐藤 俊朗氏

近藤さんの「働き方改革」と人生の夏休み

 この白浜オフィスに、Salesforceに入社して10カ月になる近藤さんという若い男性社員が勤務しています。近藤さんは働きながらMBA取得のためのビジネススクールで2016年度の私(佐藤)の授業を受講してくれていたので、約2年間の交流があります。Salesforceに転職した直後から、みるみる元気になり、今回白浜オフィスで会った時は日焼けした顔がさらに元気とやる気に溢れていました。

 白浜オフィスを訪ねるにあたり、近藤さんとSNS、メール、電話等で連絡を取り合いました。絶妙のタイミングで気づかいの連絡が来ます。そのコミュニケーションのスムーズさに、彼の人当たりの良さ、心地よさの変化を感じました。以前よりも親近感がわき、再会するのがより楽しみになりました。

 白浜オフィスでの吉野氏とのインタビューが終わると、夕日の差し込むオフィスで待ち構えていたように、「今日予定していた業務は全て完了しました。これから佐藤さんと食事に行ってきます」と吉野オフィス長に報告をしていました。白浜町で、近藤さんが案内してくれたのは、名物のクエが絶品の彼の自慢のお店でした。「これが和歌山の地酒『黒牛』です」と地元ならではのおもてなしをしてくれましたが、よく考えたら彼はまだ2カ月しかここに住んでいないのです。

 今や地元の白浜にいることが楽しいようで、「実は白浜オフィスの勤務期間はここに来た先輩社員の間では"人生の夏休み"と言われているんです」という話から近況報告を始めてくれました。「白浜オフィスは社員の皆が働きたいと思うサテライトオフィスになっています。Salesforceに転職して働き方は大きく変わりました。東京のオフィス環境で頑張れて成果を出せたので、ここに来ることができたという実感があります」

 以前のように徹夜仕事は?と聞くと、「白浜に来てから私の働き方はもっと変わりました。まず睡眠時間をしっかりとるようになり、起きているときの充実感があります。私は朝かなり早くからオフィスに行って仕事を始めます。働く時間を無理に短くしようという意識はあまりありません。仕事を終えた後に同僚と飲み会や温泉(露天風呂「崎の湯」が最高とのこと)に行ったり、地元のイベントに参加したりとやりたいことが沢山あると、仕事をしている時間も充実する気がします。プライベートでもやりたいことを1日の時間の中に、仕事と同じ重要さで組み入れます。それが大切なことだという意識がオフィス中にあります」と話していました。

白浜オフィスのメンバー 白浜オフィスのメンバー

 彼にOhana文化の白浜オフィスでの体感について聞くと、「働き方は自分一人ではここまで変えられないと思います。ここは仕事のやり方とその成果、時間の使い方を健全に競い、助け合い、まるで皆で働き方を変える合宿をしているみたいです」とすっかりその文化に浸れたようです。

 最後に、夏休みとはリゾート地で息抜きして充電する意味ではないらしく、「大袈裟かもしれませんが、働き方というよりも人生の充実度が変わり、これからもこれでやっていける気がするのです。休んでいるわけではなく、東京の時よりも仕事の成果を出しているんですけど、今は"人生の夏休み"と先輩が言った意味がよくわかります」と、違った意味で充電されているようでした。

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