日本経済新聞 関連サイト

天下人たちのマネジメント術

記事一覧

ビジネス書紹介30年、絶対ハズせない10冊はこれ

 現代の企業社会でビジネス書を手にしたことのない人も、途中で挫折したことのない人もいないに違いない。読まねばならない必要性に迫られながら、難しい専門用語やグラフが読書スピードを妨げる。そうしたビジネスパーソンのために、一読の価値がある書籍の概要を紹介しているのが1987年創刊の月刊誌「TOP POINT」(パーソナルブレーン社)だ。橋本忠明社長が30年間の集大成として「ビジネス名著大全」(日本経済新聞出版社、税抜き2500円)を発刊した。橋本氏に聞いた。

ビジネス書、読む前にマップ作りを 併読はNG

「一読に値するビジネス書」の紹介を30年続けてきた橋本忠明社長 「一読に値するビジネス書」の紹介を30年続けてきた橋本忠明社長

――「TOP POINT」は一般書店では入手できません。内容を教えて下さい。

 「毎月100冊前後の新刊書の内容をチェックして、"一読の価値ある"ビジネス書を9冊選び、概要をそれぞれB5判3ページにまとめて上げて紹介しています。1冊はロングセラー書を取り上げています。年間購読システムで、経営者や管理職を中心に発行部数は1万部以上。多忙なため読書の時間がなかなかとれないが、それでも良書に出会いたい、そうしたビジネスパーソンに新刊情報を提供し、その書籍を販売しています。選書基準はまず第1にそのビジネス書のテーマや内容が斬新なもの、また、取り上げているテーマに関して総合的によくまとまっているものを優先しています」

 「『ビジネス名著大全』は、過去の『TOPPOINT』で紹介したものから90冊を厳選しました。内容によって基本書、事例書、活用書に分類しています。あるテーマに関して、基本を知りたい、他社の事例を多く知りたい、といった読み手のニーズにすぐに対応できる分類です。章立ても思想・戦略、実行、失敗・危機・衰退、変革・復活など、企業の直面する課題に沿った分類をしています。読者からの問い合わせに対応してきたなかで自然に生まれた分け方です。本を探している方々には参考になると考えています」

――ビジネス書を選ぶコツ、効率よくスピーディーに読めるノウハウを教えて下さい。

 「読書スピードは集中力と過去の読書量で決まるといえます。特にビジネス書の場合は予(あらかじ)め全体を把握できるマップ(地図)を頭の中でつくっておくのがベターです。購入前にはサブタイトル(副題)やオビなどの表紙まわり、まえがき、目次、あとがきの確認を。書名よりサブタイトルの方がその本の内容を一言でうまく表現していることが多いです。翻訳書の場合は、原著タイトルのチェックが必須ですね」

「ビジネス書の併読は勧めません。マーケットとマネジメントの本を同時に読むとたいていの場合は頭が混乱します。むしろ同じテーマのビジネス書を数冊読んでいった方が、1冊だけ慌てて取りかかるよりも、知りたいノウハウの取得が早いといえます」

(聞き手は松本治人)

PICKUP[PR]