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FIN/SUM WEEK 2017 レビュー

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「金融とテクノロジーが1つになることが大事」

FIN/SUM WEEK 2017 麻生副総理の単独講演などより

 グローバルイベント「FIN/SUM WEEK 2017」では、東京・丸ビルのメーンホールでフィンテックを推進する政治家・政府・自治体関係者や経営者が多数講演した。ここでは主な発言の要旨を紹介しよう。麻生太郎氏(副総理・財務大臣・金融担当大臣)は「金融とテクノロジーが1つになることが大事」などと、技術を開発する人と活用法を考える人における意思疎通の重要性を訴えた。

フィンテック王国に名乗りを

9/19 主催者挨拶
岡田直敏氏(日本経済新聞社代表取締役社長)

岡田直敏氏(日本経済新聞社代表取締役社長) 岡田直敏氏(日本経済新聞社代表取締役社長)

 フィンテックは金融にとどまらずビジネス、くらしに幅広く変革をもたらすうねりになりつつあり、今回のFIN/SUM WEEKでは「金融を超えたイノベーション」というテーマを掲げた。

 欧米が先行しているといわれるフィンテックだが、日本も世界をリードする技術やサービスを開発し、フィンテック王国に名乗りをあげていかないといけない。FIN/SUM WEEKの闊達な議論を通してその契機にすると同時に、フィンテックが秘める可能性を発見してもらいたい。

新たな生態系とインフラを構築

9/19 単独講演
北尾吉孝氏(SBIホールディングス代表取締役 執行役員社長)

北尾吉孝氏(SBIホールディングス代表取締役 執行役員社長) 北尾吉孝氏(SBIホールディングス代表取締役 執行役員社長)

 日本のフィンテックは1999年からの「フィンテック1.0」、2012~13年ごろからの「フィンテック1.5」と進化してきた。

 フィンテック1.0は96年の金融ビッグバンを機にオンラインの銀行・証券・保険が登場し、次はAI(人工知能)やビッグデータ、IoT(モノのインターネット)、ロボティクスなどの技術が加わってフィンテック1.5になっている。

 「フィンテック2.0」はブロックチェーン(分散台帳)が中核技術となり仮想通貨が基盤になる世界。3年以内にグローバルな価値交換へ移行していき、多くの新ビジネスが展開され、新たな生態系とインフラが構築されていく。フィンテック2.0はそうした未来をつくると信じている。

大きな社会価値を創出

9/19 単独講演
新野隆氏(NEC代表取締役執行役員社長兼CEO)

新野隆氏(NEC代表取締役執行役員社長兼CEO) 新野隆氏(NEC代表取締役執行役員社長兼CEO)

 私たちはデジタル産業革命の時代に入った。サイバー世界で価値を創出するために、「見える化」「分析」「対処」の3つのポイントが重要。そのために、最先端AI技術群「NEC the WISE」でそれぞれの技術を磨いている。

 金融業界ではAI技術で不正取引を検知したり、ブロックチェーンを活用してKYC(顧客確認)業務を高度化したりするテーマに取り組んでいる。業界が横断的に、また異業種が連携することで、より大きな社会価値を創出し、それが科学技術を活用して超スマート社会を目指す「ソサエティー5.0」につながっていく。

 AI共同研究とブロックチェーン共同研究に力を入れており、こうした研究で金融サービスのイノベーションを起こしていきたい。

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