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経営トップのための"法律オンチ"脱却講座

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ケース33:海外進出!それ意味あるの?

弁護士・ニューヨーク州弁護士 畑中 鉄丸 氏

今回の悩める経営者:ムロツ・クリエイト株式会社 代表取締役社長 室津むろつ義男よしお(41歳)
相談内容

 先生、今アジアの時代ですよ、アジアが熱いんですよ、アジアがオレを呼んでるんですよ!もう決めました! アジア進出します!

 経営者の集まりで東南アジア諸国のビジネス環境を視察する旅行企画に行ってきたんですよ。すっかりハマってしまいました。その後部下を連れて、あちこち行き、いくつかの国で、現地でがんばっているベンチャー企業の社長と仲良くなって、現地法人をつくることにしたんです。我々の作っているゲーム向けオリジナルキャラクターのグッズが、どこの国で見せても「かわいい!」「イケる!」「間違いない!」って反応で。

 いまや、日本に閉じこもっているだけの内向き思考じゃダメですよ。ジョイントベンチャーって呼ぶんですか? 詳しい仕組みはよくわかっていないんですが。とにかく、相手方が51%、こちらが49%出資して現地法人をつくって、ウィンウィンで、じゃんじゃん商売してチャリンチャリン儲けるって感じらしいんですよ。現地のパートナーが全てビシッと、うまいことやってくれるので、こっちは、カネと商品をもっていけば、あとは財布を開けて待っているだけという寸法です。

 出資金も1億円近くかかりますし、グッズを向こうまでもっていくの、大変だったりしますけどね、それでも、なんだか夢のある話じゃないですか。もう、我が社は国内だけにとどまるドメスティック企業ではないんですよ。いきなりアジア数カ国に進出する、国際的企業に大変身ですよ。

 弁護士も会計士も全部、現地パートナーが用意してくれるみたいなんで、先生におうかがい立てることとか無いんですが。とりあえず、何かあったときのため話だけでもしとこう、ってことで。今まで日本でそこそこうまくいって、商売は堅調ですが、お金がたまっても使うこともなく、ちょっと停滞気味だったんです。ようやく、飛躍のメドがつきました。これからどんどんカネを使って、使うぶんだけドーンと儲けますから! むふふふふ。先生、見といてね!

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