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Disruptor 50 破壊的革新を生み出す企業

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AI活用のサイバーセキュリティー主流に

ドリームインキュベータ ビジネスプロデューサー 芹澤 敬介氏、 村上 岳氏

マルウエアの脅威に対抗

 先に少しだけ触れたが、AIという技術はサイバーセキュリティーの領域にも活用されている。

 過去、サイバーセキュリティーにおける基本は、それまでに記録されたマルウエアをデータベース化し、それに合致する攻撃をファイアウォールという防御壁のようなもので弾くシグネチャーベースという手法が一般的であった。ただ、近年はそれまでのマルウエアにプラスアルファを加えた"亜種"や未知の"新種"も多発するようになってきており、従来のシグネチャーベースでは対応しきれなくなってきた。

 そこで、サイバーセキュリティーでもAIが活用されるようになってきた。というのも、AIはマルウエアのデータベースを元にして、それに類似するマルウエアを幅広く推測するできるため、亜種や新種のマルウエアも弾くことができるのだ。

エストニアやイスラエルの企業も

 Disruptor50からも伺えるように、米国では既にサイバーセキュリティーが大きな盛り上がりを見せており、このような盛況ぶりは続くと思われる。

・サイバーセキュリティーと一口にいっても、守り方・守る場所など領域は幅広い
・IoTの展開でセキュリティーのニーズは強まる傾向
・セキュリティー大手企業から起業家が登場する可能性(今回紹介した2社のCEOは元McAfee)
・エストニアやイスラエルといったサイバーセキュリティーに強い地域の企業も多数存在

 なお、日本企業にとってもサイバーセキュリティーは大切な要素である。日本企業の中にはIoT等での新規事業の展開を考慮している企業もあるだろうが、サイバーセキュリティーの検討も同時並行的に進めていかなければ、予想していないダメージを被りうる。それが、事業単体でのダメージならばまだいいが、企業イメージや株価の低下につながる危険性もある。自社を守るために最適な手段を検討するという観点からも、サイバーセキュリティーの事情は逐一追っていくのがよいだろう。

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