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Disruptor 50 破壊的革新を生み出す企業

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AI活用のサイバーセキュリティー主流に

ドリームインキュベータ ビジネスプロデューサー 芹澤 敬介氏、 村上 岳氏

Disruptiveなサイバーセキュリティー企業の登場

 前回の記事(つながる世界の成熟とイノベーションの停滞)は、Disruptor50から見受けられる"つながる世界の成熟"を論じたが、世界がつながってきたがゆえに、Disruptiveな企業が勢いを増している領域がある。サイバーセキュリティーの領域だ。

 この勢いはDisruptor50のリストにも顕著に現れている。2013年に始まったDisruptor50の試みだが、初回にサイバーセキュリティー関連でリストアップされた企業は1社であった。その後、徐々にその数を増やしてきており、今年は7社がリストアップされた。

 この背景には、インターネットにいつでもどこでもつながる時代になったことでサイバーアタックに利用できるポイントが増加したということや、マルウェアの生成が容易になってきたということがあるだろう。今後、IoTの時代が進むほどあらゆるものがインターネットにつながり、攻撃対象となるため、サイバーセキュリティーがより重要になることは想像に難くない。

 ちなみに、サイバーアタックが企業に大きな影響を及ぼした事例として、米大手小売りのTarget社が挙げられる。この企業は2013年末頃にハッキングを受け、4,000万件に及ぶカード情報が漏洩した。結果、株価は急落、最高経営責任者(CEO)は責任をとって退任するという事態に発展した。ここからも伺えるように、サイバーセキュリティーは経営において重要な論点と言えるだろう。

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