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成功企業に学ぶ 実践フィンテック

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フィンテックにおける金融業の実践的戦略とは?

SBIホールディングス 代表取締役執行役員社長 北尾 吉孝氏

 金融生態系という組織戦略上の競争優位性をもたらす仕組み、生態系の運営とベンチャー投資を同一グループ内でやるという組織上の仕組み、オープンイノベーションを具現化する仕組み、アライアンスや戦略的パートナーとの協働の仕組みなど、すべて考え抜いて創り上げてきました。

 私の好きな『孫子』の兵法にある言葉に「夫れ未だ戦わずして廟算して勝つ者は、算を得ること多ければなり。未だ戦わずして廟算して勝たざる者は、算を得ること少なければなり。」というものがあります。

 この「廟(びょう)」とは祖先を祀る霊廟のことで古代中国では、戦いの前には祖先の前で謀ることが常だったのです。こうした戦略を練る段階で勝利がイメージできなければ実戦で勝つはずがないのです。まさに「算多きは勝ち、算少なきは勝たず」なのです。

北尾 吉孝 編著 『成功企業に学ぶ 実践フィンテック』(日本経済新聞出版社、2017年)、第1章「インターネット革命とフィンテックの進化」から

北尾 吉孝(きたお よしたか)

SBIホールディングス 代表取締役執行役員社長
1951年、兵庫県生まれ。74年慶應義塾大学経済学部卒業後、野村證券入社。78年、英国ケンブリッジ大学経済学部卒業。89年ワッサースタイン・ペレラ・インターナショナル社(ロンドン)常務取締役。91年、野村企業情報取締役。92 年、野村證券事業法人三部長。95年、孫正義氏の招聘によりソフトバンク入社、常務取締役に就任。99年より現職。現在、証券・銀行・保険等の金融サービス事業や新産業育成に向けた投資事業、医薬品開発等のバイオ関連事業などを幅広く展開する総合企業グループ、SBIホールディングス代表取締役執行役員社長。公益財団法人SBI子ども希望財団理事及びSBI大学院大学の学長も兼務。主な著書に『何のために働くのか』(致知出版社)、『進化し続ける経営』(東洋経済新報社)、『実践版 安岡正篤』(プレジデント社)など多数。

成功企業に学ぶ 実践フィンテック

北尾 吉孝 編著
出版:日本経済新聞出版社
価格:1,944円(税込)

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