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8割捨てる!情報術

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「情報デブ」からの脱却を目指せ

理央 周 氏

「問題児」から「負け犬」へ

 皆さんは「BCGマトリックス」というフレームワークをご存じでしょうか。

 これは、名門コンサルティング会社のボストンコンサルティンググループ(BCG)が1970年代に開発したもので、企業経営において、事業にどのように経営資源を配分するかを分析するときに使うフレームワークです。

 縦軸に市場の成長率、横軸に市場シェアをそれぞれとって4象限で図示し、現在の事業や商品・サービスが図のどこに当てはまるのかを分析して、経営資源の配分を考えるわけです。4象限はそれぞれ「問題児」「花形」「金のなる木」「負け犬」に分類されます。

 「問題児」は、市場の成長率が高いのに、まだ大きなシェアを獲得できていない事業です。設備投資などで多額の資金が必要になるのに加え、シェアが低いので売り上げも小さく、赤字になります。

 シェアを獲得できれば「花形」になる可能性がありますが、失敗すると「負け犬」となって事業撤退することになります。新規事業を行う場合、ほとんどが「問題児」からのスタートとなります。

 「花形」は、市場が成長していて、かつ自社で大きなシェアを持っている事業です。ですから、大きな売り上げを上げることができます。その半面、伸び続ける市場の中でシェアをしっかり守るために、設備投資や販売促進に莫大な費用を投資することになります。ですから、出ていくお金も多くなります。

 「金のなる木」は、成長が頭打ちとなり、成熟した市場において、自社が大きなシェアを持っている事業です。新たな投資資金が必要ないのにもかかわらず、大きな売り上げを上げることができます。企業の大黒柱となる事業であり、ここで稼いだお金を「花形」や「問題児」に投資することになります。

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