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8割捨てる!情報術

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「他人の頭」を使い、「自分の頭」で考える

理央 周 氏

 この例は非常にシンプルですが、重要なのは、データやインフォメーションを見て「おや?」と思ったら、それらを結びつけて、自分の頭で考えて、考えて、考え抜くことです。

 データを見て、数字に変化があったら、「なぜそうなるのだろう?」と考える。わからなかったら現場に足を運んで観察をしたり、現場の人にインタビューしたりする。データの周辺にあるインフォメーションを結びつけて、その背後に何があるのか、考えてみるのです。

 そうすると、「気づき」が得られることがあります。それが、前回お話しした「インプリケーション」です。その「インプリケーション」が得られたら、それをもとに仮説を立て、具体的な行動に移せるように知恵を絞る。それがインテリジェンスとウィズダムです。

 一般に、「情報通、事情通」と言われる人の中でも、データとインフォメーションを集めるだけで終わってしまっているケースが結構あります。

 データとインフォメーションは、単体で見れば、ただの数字、ただの事実です。いわば「知る情報」と表現できるものです。それら「知る情報」を結びつけたうえで得られる知見が「考える情報」です。つまり、

「知る情報」は、「考える情報」に昇華できなければ意味がない

ということになります。数字や情報を目にしたり、聞いたりしたら、それらを統合して考える―これを習慣にするだけで、「できる人」への道が開けてくるのです。

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