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石川善樹の「脳とうまく付き合う法」

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「もうける」とは次の世代を光り輝かせること

レオス・キャピタルワークスのシニア・アナリスト、栗岡大介氏に聞く

予防医学者 石川善樹氏

 予防医学者の石川善樹氏がさまざまな分野のエキスパートと対談しながら、脳とうまく付き合う方法を探る連載シリーズ。第18回のお相手は資産運用会社、レオス・キャピタルワークスのシニア・アナリストである栗岡大介氏です。お金について、これまで深く考えてこなかったという石川氏ですが、栗岡氏の「そもそも『もうける』とはどういうことか」という話を聞いて「人生の転機が訪れた!」と興奮したそうです。「投資はカルチャー」「資産運用はアート」など、独自の投資哲学を持つ栗岡氏との対談は「目からウロコ」の発見が満載。「お金」についてちょっと苦手意識のあるビジネスパーソンこそ、必見です。

投資は「カルチャー」である

石川 善樹氏(いしかわ よしき)<br>

1981年広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業後、ハーバード大学公衆衛生大学院修了、自治医科大学で博士(医学)取得。「人がより良く生きるとは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的な研究を行う。専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学など。講演や、雑誌、テレビへの出演も多数。NHK「NEWS WEB」第3期ネットナビゲーター。著書に『ノーリバウンドダイエット』(法研)、『うかつに仕事をはじめるな』『疲れない脳をつくる生活習慣』(ともにプレジデント)、『最後のダイエット』『友だちの数で寿命はきまる』(ともにマガジンハウス)など。 石川 善樹氏(いしかわ よしき)
1981年広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業後、ハーバード大学公衆衛生大学院修了、自治医科大学で博士(医学)取得。「人がより良く生きるとは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的な研究を行う。専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学など。講演や、雑誌、テレビへの出演も多数。NHK「NEWS WEB」第3期ネットナビゲーター。著書に『ノーリバウンドダイエット』(法研)、『うかつに仕事をはじめるな』『疲れない脳をつくる生活習慣』(ともにプレジデント)、『最後のダイエット』『友だちの数で寿命はきまる』(ともにマガジンハウス)など。

石川 僕は予防医学を研究しているのですが、人生100年時代を生き抜くために必要なリテラシーとして、次の3つが大切だと思っています。1つは健康、2つ目は人間関係、そして3つ目がお金です。ただ、僕自身はこれまであまりお金に関心がなく、深く考えてきませんでした。先日、とある会合で栗岡さんから投資に関するお話を聞き、お金を通じた世の中の見え方というか、思想に深く感動したんです。ぜひ詳しくお話を聞きたいと思い、今回の対談をお願いしました。

栗岡 ありがとうございます。そう言っていただくと、すごくうれしいです。私は、日本の成長企業に投資を行う「ひふみ投信」という投資信託の運用メンバーの一人です。これまでおかげさまで良好な運用成績を残すことができていて、様々な賞を受賞してきました。今回は従来の取材のような投資先についての話だけではなくて、運用の哲学やお金、日本の未来への思いなど、様々なことを石川さんと一緒にお話できると聞いて、とても楽しみにしていました。でもちょっと緊張しています(笑)。

石川 あれから少しばかり、資産運用について勉強しました。栗岡さんの会社が運用している「ひふみ投信」と確定拠出年金と貯金をしておけば、とりあえず将来は安泰かなと思ったんですがどうでしょう(笑)。

栗岡 確定拠出年金制度を利用して「ひふみ投信」(ひふみ年金)への投資もできますので、貯金とひふみ投信だけで大丈夫なはずですが、断言するのはやめておきますね(笑)。

石川 そうなんですか。じゃあ、ここで買います。宣言します!(笑)ところで、「お金のリテラシー」について、初心者がまず知っておかなければいけないことは何ですか。

栗岡 最近、私が強くお伝えしたいと思っているのは「投資はカルチャーだ」ということです。多くの人は投資を始めるために必要な知識の教育を前面に押し出してきました。でも、それだと堅苦しくて引いてしまう人もいるかもしれません。学ぶより、まずは学びたいという気持ちを持ってもらうことが大切だと思います。そのために私が一番大切にしていることは、「ライブ感」を持って投資を一緒に楽しむことです。一緒に楽しむことで仲間が生まれカルチャーが育まれていく。後でご紹介しますが、弊社では皆さんに投資を楽しんでいただけるようなユニークな取り組みをたくさん行っています。

石川 ライブ感というと、コンサートみたいなものですか。

栗岡 はい、近いです。投資は英語でインベストメントですが、ラテン語のインベスティール、つまり「身にまとう」という言葉から派生しているそうです。ベストの内側(イン)に何か成長を取り込むうちに、人生が豊かになる。私は投資を始めるって、なんだか初めて仕立てたスーツに袖を通すような、そんなイメージを持っています。少し背伸びして買ったスーツを身にまとう時の、独特の高揚感ってありますよね。初めての投資ってきっと似たところがあると思います。オシャレなカルチャーだと思います。

石川 着物などの裏地のオシャレに似ているかもしれませんね。見せびらかさないけれど、実はすごい、みたいな。

栗岡 なるほど。投資する対象は毎日、値が動きますから、裏地の模様が日々変わると考えるとさらに面白いですね。石川さんがおっしゃるように、楽しみながら投資に興味を持っていただきたいです。

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